上里町周辺を舞台に繰り広げられた「神流川(かんながわ)合戦」が1582年6月18日・19日(旧暦)に起きてから444年がたった。
同合戦は、同年6月2日(旧暦)の本能寺の変で織田信長が倒れた直後、京都に上ろうとした信長の家臣・滝川一益の軍勢と、阻止しようとした小田原を本拠とする北条氏直、氏邦の軍勢が、武蔵国と上野国の境に当たる現在の上里町や高崎市新町周辺で戦ったもの。関東地方で行われた最大規模の野戦の一つとされる。加治家季が築城した金窪(かなくぼ)城は同合戦で落城し、1698年に廃城となった。
金窪城には、城主・斉藤定盛の娘とされる「満寿姫」の伝説が伝わる。満寿姫は幼少の頃から地元の獅子舞を好み、上州(群馬県)の木部氏の元へ嫁ぐ際には、獅子舞の一行が輿(こし)入れの先導を務めたという。神流川合戦で、実家(斉藤氏)と嫁ぎ先(木部氏)が敵味方に分かれて戦うことを悲しみ、榛名湖に身を投じて竜神になったと伝えられている。
「金窪獅子舞保存会」代表の木村美鈴さんは「金窪城の満寿姫伝説は、令和の今も獅子舞と共に受け継がれている。約500年続く地域の伝統を、みんなの力で未来へつないでいきたい」と話す。
同会は7月1日~29日の水曜・土曜の19時~20時ごろ、園児から小学生までの男女を対象にして金窪獅子舞の体験会を金久保神社社務所(上里町金久保)で開く。参加無料。園児は保護者同伴。詳しくはインスタグラムで確認できる。