食べる 見る・遊ぶ 学ぶ・知る

上里町の老舗「相川食堂」店主宅でソテツ開花 移植後4カ月で黄金色の雄花

雄花を咲かせたソテツ

雄花を咲かせたソテツ

 創業62年を迎えた上里町の老舗食堂「相川食堂」(上里町七本木)に隣接する店主宅の庭で現在、ソテツが大きな雄花を咲かせ、訪れる人の目を引いている。

ソテツの雄花を眺める相川食堂店主の相川充さん

[広告]

 ソテツは、太い幹の先端から羽のような葉を広げる常緑植物。雄株と雌株に分かれる雌雄異株(いしゅ)で、雄株は幹の頂部に、松ぼっくりを細長く伸ばしたような円柱状の雄花を付ける。

 温暖な地域では、株が十分に成熟し、生育環境が整えば比較的短い間隔で花を付けることもある。一方、冬の寒さが厳しい関東地方では、開花に必要な養分を蓄えるまでに時間がかかるとされる。開花の間隔は株の年齢や日当たり、気温などの生育環境によって異なり、「10年から20年に1度」などといわれることもあるが、決まった周期があるわけではなく、花を見る機会は少ない。

 同店は1964(昭和39)年5月創業。現在は、店主の相川充さんと妻、長男夫婦、パート従業員1人の計5人で切り盛りしている。相川さんは4カ月ほど前、このソテツを近所に住む知人から譲り受け、店に隣接する自宅の庭に植えた。

 相川さんは「植えてからこんなに早く花が咲くとは思っていなかった。花は3週間ほどで今の大きさになった」と驚く。

 見学に訪れた常連客の男性は「こんなに立派なソテツの花を見るのは初めて。近くで見ると迫力がある。植えてから4カ月で咲くなんて、相川さんの庭の居心地がよほど良かったのでは」、地元在住の50代女性は「梅雨の雨にぬれて黄金色に輝く姿から、力強いエネルギーを感じる。ソテツの花はめったに見られない縁起物だと聞いたので、幸運をお裾分けしてもらったような温かい気持ちになった」と、それぞれ話していた。

 ソテツは漢字で「蘇鉄」と書く。弱った株に鉄くずや鉄くぎなどを与えると元気を取り戻すという言い伝えから、「鉄によって蘇(よみがえ)る」という意味で名付けられたといわれている。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL