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本庄・児玉の自宅カフェ&レストランが10周年 元縫製業の夫婦が切り盛り

自宅カフェ&レストラン「CALZONI e CAMICIA(カルツォーニ・エ・カミーチャ)」の外観

自宅カフェ&レストラン「CALZONI e CAMICIA(カルツォーニ・エ・カミーチャ)」の外観

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 本庄の児玉郵便局近くにある夫婦で営む自宅カフェ&レストラン「CALZONI e CAMICIA(カルツォーニ・エ・カミーチャ)」(本庄市児玉町児玉、TEL 0495-72-5685)が12月、10周年を迎えた。

自宅カフェ&レストラン「CALZONI e CAMICIA」店主の中林正久さんと妻・てるみさん

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 店主の中林正久さんと妻のてるみさんは元々「三和工芸社」の経営者として従業員約30人と共にズボンなどの縫製業を営んでいた。海外への発注が増えてきて将来性に危機感を抱いた中林夫婦は共通の趣味だった「食」の関連に事業転換しようと決意し、2012(平成24)年12月、「食で集い、食でくつろぐ」をテーマに自宅内に隠れ家的なカフェ&レストランを開いた。店名は「ズボンとシャツ」を意味するイタリア語。食事スペースは約30畳。

 中林さん夫婦は「先代から引き継いだ縫製業がファストファッションの流れに太刀打ちできず不景気になり、葛藤の末、夫婦でスタートした飲食業だった」と振り返る。「自分たちの決断が正しいかどうかも分からないまま『食・飲み・くつろぎ空間』にこだわり、試行錯誤しながら続けてきた」とも。

 SNSを活用することもなく、宣伝もせず、完全予約制の同店。中林さんは「大正時代からほとんど変わっていない庭園を眺めながら、最良のおもてなしで提供する料理を味わってほしい」と話す。メインディッシュは夫の正久さんが担当し、ソース類、前菜のローストビーフとローストポーク、グラタン、デザートは妻のてるみさんの手作りだという。てるみさんは「オープン当初から自分たちのイメージしていた、おいしい『食』を提供したい気持ちと自分たちが出来ることのギャップがあったが、日々の調理や、お客様から要望を頂く中で、洗練されたり、引き算の大切さも知った」と話す。

 ランチメニュー(2,500円)は、前菜3種盛り合わせ・スープ・オーブン料理・日替わりメイン・デザート&カフェ。ディナーメニューは3,000円、4,400円、6,000円の3コースを用意。6,000円コースは前菜4種盛り合わせ、スープ、季節の野菜料理、気まぐれおつまみ、魚介のカルパッチョまたはオーブン料理、肉料理・魚料理、〆のごはん、デザート&カフェ。

 ランチ=12時~14時、ディナー=18時~。完全予約制。年始は9日から営業(9日と10日はプラス500円の特別料金)。

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