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神川の日帰り温泉・白寿の湯に「温泉サバ陸上養殖場」 「海なし県」の埼玉で初

(右から)温泉道場の山崎寿樹社長、山崎正弘神川町長、「サバ博士」と呼ばれる右田孝宣社長、内尾義信社長

(右から)温泉道場の山崎寿樹社長、山崎正弘神川町長、「サバ博士」と呼ばれる右田孝宣社長、内尾義信社長

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 2011(平成23)年3月創業の「温泉道場」(本社=ときがわ町)が経営する日帰り温泉「おふろカフェ白寿の湯」(神川町渡瀬)の敷地内に10月26日、埼玉県初となるサバの陸上養殖場がオープンした。

「温泉サバ陸上養殖場」の場内

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 「温泉サバ陸上養殖場」と名付けれた同施設では、塩分濃度3%ほどの人工海水でサバを養殖する。「サバ博士」と呼ばれる右田孝宣さんが社長を務める「フィッシュ・バイオテック」(大阪府豊中市)の種苗生産場産(和歌山県串本町)の「マサバ」稚魚3000尾を現在、養殖している。水を捨てずに循環・ろ過を繰り返して使える「閉鎖型循環設備」を設置。「サバが稚魚から成魚になるまで約3年かかるところ、この設備で養殖することで、1年半ほどで成魚まで成長する」という。

 開所式で山崎正弘神川町長は「将来にわたって希望のある取り組みとして軌道に乗り、地域産業の活性化につながると期待している」とあいさつ。右田さんは「サバを生で食べられる食文化を広げていきたい」と話した。

 温泉道場の山崎寿樹社長は「地域の衣食住の文化を、お風呂を通じて発信していきたい」と期待を込める。「海なし県の埼玉でサバを育てるプロジェクトで、サバの養殖をはじめ養殖事業の六次産業化を目指したい。ぜひ新鮮な魚を食べてほしい」とも。同施設の食事処「俵や」で養殖サバを使った食事を提供している。

 同施設オープン記念として、養殖場見学や餌やり体験(11月3日、6日、7日、14日、21日、23日、28日)、魚拓づくり(同23日)などを予定している。

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