
本庄市出身でニカラグア共和国特命全権大使の荻野正裕さんが一時帰国中の5月26日、日系ブラジル人2世で人材派遣会社「ティー・エス」(上里町七本木)会長の斉藤俊男さんを訪問した。
荻野さんは県立本庄高校卒業後、中央大学法学部法律学科に進学。大学卒業後の1987(昭和62)年4月、外務省に入省した。荻野さんは、在ベネズエラ日本国大使館、在スペイン日本国大使館、在メキシコ日本国大使館、在チリ日本国大使館に、2013(平成25)年には在マイアミ日本国総領事館に首席領事として、2021年には、ブラジル・アマゾナス州の在マナウス日本国総領事館に総領事として赴任した。ブラジル日本人移住110周年の2018(平成30)年、眞子内親王殿下がブラジルをご訪問された時には同行している。
ニカラグアの特命全権大使として2024年10月18日から赴任している荻野さん。同国は、東にカリブ海、西に太平洋が広がる中央アメリカに位置する国で、首都はマナグア。面積は130.370平方キロメートルで、北海道と九州を合わせた広さ。人口は695万人。
ブラジルのパラナ州テラボアで1967(昭和42)年に生まれた斉藤さんは1990(平成2)年に初来日し、1995(平成7)年に人材派遣会社「ティー・エス」を創業。人材派遣やブランドネギ「葱(ねぎ)王」の生産販売、日系ブラジル人の教育施設「ティー・エス学園」の経営などの事業を展開している。
3月25日に開かれたブラジルのルーラ大統領夫妻を歓迎する天皇皇后両陛下主催の宮中晩さん会に、サッカー元日本代表・三浦知良さんら日本とブラジルにゆかりのある約110人の一人として斉藤さんは出席した。
荻野さんと斉藤さんは、持続可能な農業の未来や起業時の思い出などについて話すとともに、ニカラグアの名産品であるコーヒーや葉巻についても話題にした。
荻野さんは「今後もニカラグアをより知っていただくために、メディアを通じて発信していけたら」と意欲を見せる。