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埼玉・上里の菅原神社、ウクライナの平和願い御朱印投稿

菅原神社の宮司・梅林正樹さん(左)と妻のテチャナさん

菅原神社の宮司・梅林正樹さん(左)と妻のテチャナさん

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 埼玉・上里の菅原神社(上里町帯刀)宮司の妻でウクライナ出身の梅林テチャナさんが2月24日、「Stand With Ukraine(ウクライナと共に)」などと記した御朱印をSNSに投稿した。

「Stand With Ukraine(ウクライナと共に)」などと記した上里菅原神社の御朱印

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 テチャナさんはキエフ国立大学で英語と日本語を専攻。宮司・梅林正樹さんと留学中に知り合い、2009(平成21)年10月、結婚を機に来日した。テチャナさんは国学院大学で2020年、神社本庁が行う「神職養成講習会」を約1カ月半受講し、同年5月5日付けで「直階」の階位を取得。同庁は6月1日、テチャナさんを「権禰宜(ごんねぎ)」に任命した。

 「学問の神様」として知られている菅原道真公を祭っている同神社で、テチャナさんは「英語とウクライナ語の御朱印」を頒布している。「ウクライナに平和な暮らしが戻りますように、という気持ちを込めて、市民が犠牲になっている祖国の現状を知ってほしいと思いSNSに投稿した」と話す。「自分たちにできることとして、これからも日本の、世界の、そして今は特にウクライナの平和を祈っている」とも。

 「家族はヨーロッパに引っ越しているが、親せきはウクライナに住んでいる」と話すテチャナさんは「親戚の無事は確認できた」と胸をなでおろす一方で「世界平和を望んでいる。一日も早く平和な生活に戻ってほしい」と訴える。

 夫の正樹さんは国学院大学大学院で「文学研究科」修士課程を修了。昨年12月、父親の肇(はじめ)さん引退に伴い、宮司になった。梅林さん夫婦は外務省研修所の非常勤講師も務めており、外交官がウクライナやロシアに赴任する際に、ウクライナ語とロシア語の指導を行う。正樹さんは「毎日の祝詞(のりと)に、ウクライナの平和を祈る文言を入れている」と話す。

 同神社の御朱印の受け付け可能日時はホームページなどで確認できる。

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