本庄・児玉で手打ちうどんなどを提供する古民家カフェ「大門家(だいもんち)」(本庄市児玉町小平、TEL 0495-72-5706)が現在、夏季限定で「豚しゃぶうどん」を提供している。
元々養蚕農家だった古民家の1階を改装した同店には「高窓」があり、同地域で「高窓の家」と呼ばれている建物の一つ。蚕を飼育するには温度や湿度の調整が重要で、屋根にある窓(=高窓)がその役目を担っていた。
大学卒業後、都内でSEとして働いていた福島広隆さんは2019年度の「地域活性化センター」の移住・定住・交流推進支援事業を活用して実家をリノベーションし、昨年6月20日、同店をオープンした。
「大門」といわれる門がある成身院(じょうしんいん)の地区にあることから「大門家」と名付けたという。1917(大正6)年に建てられた築103年の古民家店内には、畳を敷き詰めた座敷席とモダンな造りのテーブル席がある。
福島さんは「誰でも来やすい空間、人が集まる場所にしたい」と話す。「建物自体はゆがみも少なく隙間風もほとんどないので、住むには問題ない。風の流れがあり戸外にいるのと同じ感じで、開放感がある」とも。
同店のうどん作りは全て手でやることにこだわっているという。機械を使わず、こねて、延ばして、切る。「機械でやると均一にはなるが、麺が少し硬くなる。手で全工程をやることで「縮れ麺」のようになり、汁との絡みもいい」と話す福島さん。「カフェなので、今後は自家製ケーキだけにとどまらずパフェにもチャレンジしたい」と意気込む。
昼のメニューは、かけうどん(500円)、とろ玉うどん、つけ肉うどん(以上700円)など。大盛りはいずれも150円増し。夏季限定で7月より、「豚しゃぶうどん」(800円)を用意している。自家製ケーキとドリンクのセット(400円)も。
昨年11月には大野元裕埼玉県知事が視察で来店。6月28日には県担当者による感染対策の調査にパスして、「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+感染対策取組店」になった。
営業時間は11時~14時。月曜・火曜・水曜定休。8月12日~15日は夏季休業。