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美里町の古民家カフェが1周年 看板メニューは特産品で作る「美里ガレット」

古民家「竹Zen」の店主お薦め「美里ガレット」と「ダルゴナブルーベリーヨーグルト」

古民家「竹Zen」の店主お薦め「美里ガレット」と「ダルゴナブルーベリーヨーグルト」

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 美里町に昨年8月オープンした築177年の元かやぶき屋根の古民家「竹zen(ちくぜん)」(美里町甘粕)が8月で1周年を迎える。

古民家「竹zen」の外観

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 店主のYUKIさんは、親戚の家を残したいという思いと、母親の夢だったカフェを作りたいという思いを継いで5年ほど前、同町の1844(天保15)年移築の古民家でカフェを開くことを決めた。

 オープンに向け、YUKIさんは京都で半年ほど、古民家ゲストハウスでカフェや古民家事業について学び、さらに4年ほど前、京都の民間プロフェクトに参加して、古民家リノベーションも学んだ。

 2017(平成29)年9月19日、カフェ施工に着手したYUKIさん。「かやぶき屋根の裏の天井をきれいにするまでに約1年かかった。木造建築に詳しい大工を探すのにさらに1年、その後1年かけてセルフビルドで作り上げることができた」と振り返る。オープンは2020年8月8日だった。

 店名「竹zen」の「zen」には「お膳」「善き心」「禅の心」という3つの思いを込め、「癒やされる空間を作りたい」という気持ちで名付けたという。

 YUKIさんは「アジア、ヨーロッパ、フィジー、モロッコなど17カ国ほど旅をした」と話す。「世界の建築や料理を多く知り、その中で改めて日本の素晴らしさに気付いた。古民家=和食のイメージがあるが、オリジナルの味を作ってみたいと思った」とも。

 YUKIさんお薦めは「美里ガレット」(1,200円)。通常ガレットはそば粉を使うが、同店では同町の特産品「エゴマ」を使用。ハムは同町の「白石農場」に、ガレット用に薄めのものを特注している。地産地消にこだわったYUKIさん考案のメニューには、カレー味、タコス味がある。日替わりの「竹zenご飯」はガパオライスや和風キーマカレーなど。「ダルゴナブルーベリーヨーグルト」「えごまのドーナツ」も用意する。

 2階はギャラリーとイベントスペースになっており、大きな窓が壁一面に広がる。そこから見える庭にはYUKIさんや知人の手掛ける農園がある。2階では、日本の伝統文化を継ぐ職人らを応援したいという考えから、ワークショップを開いている。

 通常営業は土曜・日曜のみで、11時からのランチのみ。現在、新型コロナ感染拡大防止の観点から完全予約制。予約はインスタグラムで受け付ける。

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