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日本三大曳山祭・秩父夜祭で「絹市」 屋台舞台や屋台引き踊りも

「秩父銘仙」着物イメージレディーの逸見真紀さん

「秩父銘仙」着物イメージレディーの逸見真紀さん

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 秩父神社(秩父市番場町1)から徒歩1分の黒門通り・買継商通り(番場町)で12月2日・3日の2日間、「秩父夜祭絹市~ちちぶめいせんマルシェ~」が開催される。

秩父夜祭「絹市」のポスター

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 岐阜・高山の日枝神社の山王祭と八幡神社(櫻山八幡宮)の八幡祭を合わせた「高山祭」、京都・八坂神社の「祇園祭」と共に、「秩父夜祭」は「日本三大曳山(ひきやま)祭」に数えられ、秩父の総社、秩父神社の例大祭として300年以上の歴史がある。いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている。秩父夜祭では同神社の女神・妙見様と武甲山の男神・龍神様が年に1度、御旅所で出会うという言い伝えもある。

 同祭では、釘を使わずに組み立てられた2基の笠鉾と4基の屋台(山車)が曳行される。屋台の両脇に張り出し舞台を付けて演じられる「屋台舞台」は、宮地・本町・上町・中町の各屋台が4年ごとに担当。今年は上町屋台が上演する。屋台町である4町内ごとに秩父神社の神門前などに屋台を止めて行う「屋台曳き踊り」もある。

 かつて秩父は絹産業が盛んで、「秩父夜祭」には大きな絹市が立ち、その年最大級の絹の取り引きが行われ、全国から大勢が集まった。現在でも数軒の織り元が伝統技術を継承し、絹製品の生産を続けている。

 2016年12月1日にユネスコの無形文化遺産として「日本の山・鉾・屋台行事(やま・ほこ・やたいぎょうじ)」が登録されたのを機に「絹市」が復活した。会場となる通りでは、絹関連商品の展示販売や伝統工芸職人展、秩父の食、秩父銘仙いどばた会議などが行われる。

 同祭の日程は秩父神社が毎年12月2日・3日と定めており、平日や休日に関係なく毎年日にちが固定されている。

 絹市の開催時間は両日共12時~20時。

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