本庄の「歴史民俗資料館」（本庄市中央1）が2月29日、閉館する。

　建物は、1883（明治16）年に「本庄警察署」として建てられた。警察署移転後、本庄消防団本部、簡易裁判所、区検察庁、本庄公民館、図書館として利用された。1972（昭和47）年3月には、明治期の警察署庁舎として貴重であることから県指定有形文化財になり、1980（昭和55）年11月に「本庄市立歴史民俗資料館」として開館した。敷地内には同市指定文化財の「田村本陣の門」がある。

　1階には縄文～弥生時代の土器をはじめ、古墳時代の埴輪（はにわ）など、2階には近世から近代の資料などを展示。スタッフの鈴木徳雄（のりお）さんはユーモアあふれる語り口で、来館者に本庄の歴史を解説してきた。

　閉館後、同建物内の歴史的資料は本庄早稲田国際リサーチパーク・コミュニケーションセンター（西富田）内に開館する「本庄早稲田ミュージアム」（今年5月オープン予定）などで見ることができる。