本庄市出身で、ニカラグア共和国の特命全権大使に任命された荻野正裕さんが9月30日、本庄商工会議所の狩野輝昭会頭らを表敬訪問した。

ニカラグア共和国の特命全権大使に任命された荻野正裕さん

　ニカラグア共和国は、東にカリブ海、西に太平洋が広がる中央アメリカに位置する国で、首都はマナグア。面積は130.370平方キロメートルで、北海道と九州を合わせた広さ。人口は695万人。

　荻野さんは県立本庄高校卒業後、中央大学法学部法律学科に進学。大学卒業後の1987（昭和62）年4月、外務省に入省。荻野さんは、在ベネズエラ日本国大使館、在スペイン日本国大使館、在メキシコ日本国大使館、在チリ日本国大使館に、2013（平成25）年には在マイアミ日本国総領事館に首席領事として、2021年には、在マナウス日本国総領事館に総領事として赴任した。ブラジル日本人移住110周年の2018（平成30）年に眞子内親王殿下がブラジルをご訪問された時には同行した。

　講演する機会の多かった荻野さんは、外務省南米課の課長補佐だった2016（平成28）年11月、本庄高の全生徒を対象にした「高校講座」で「われらは世界とともにあり～グローバルに生きるために～」というテーマで講演している。

　総領事として赴任していたブラジルのマナウスから今夏帰国した荻野さんは「アマゾンのジャングルに囲まれたマナウスより東京の夏の方が暑かった。8月31日に戻ってきたが、3年前より相当暑く感じた」と振り返った。

　「児玉町蛭川に住んでいた幼少時代、父母から戦争体験を繰り返し聞いたことが原点となり、外交官を目指すようになった」と荻野さん。「高校を卒業する18歳まで本庄で過ごした。本庄市を代表してニカラグアに行くつもりで、一生懸命頑張りたい」と話すと、現在、本庄高の第10代同窓会長を務める狩野会頭はじめ阪上清之介副会頭、戸谷清一副会頭、田中一成専務理事らはエールを送った。