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黒木瞳さん主演「魔女の香水」 宮武監督が上里の映画館で舞台あいさつ

「魔女の香水」上映後に舞台あいさつする映画監督の宮武由衣さん

「魔女の香水」上映後に舞台あいさつする映画監督の宮武由衣さん

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 埼玉・上里の映画館「ユナイテッド・シネマ ウニクス上里」(上里町七本木)で7月8日、映画「魔女の香水」上映後、映画監督を務めた宮武由衣(よりえ)さんが舞台あいさつを行った。

ウニクス上里に掲出されている映画「魔女の香水」のポスター

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 宮武さんは、早稲田大学大学院国際情報通信研究科で映画について学んだ。大学院設立時の紹介を新聞記事で見て、同大学院本庄キャンパスの2期生としての入学を希望したという。

 同院で映画について学んだ宮武さんの劇場公開映画の初監督作品は、本庄拠点地域を舞台にして作った井上順さんや清水章吾さんらが出演した「JAZZ爺MEN」(2011年公開)。同作品は同館で公開初日から連日満席となった。5年前には高橋和也さんや岡田浩暉さんら出演の映画「たった一度の歌」(2018年公開)でも脚本&監督を担当した。

 映画「魔女の香水」(6月16日ロードショー)は、同館では7月7日に上映が始まった。現在、TBSスパークル(東京都港区)のコミュニケーションビジネス本部でチーフディレクターを務める宮武さんは「大学院の頃から育ててもらった本庄拠点地域で、どうしても上映したいと思った」と話す。8日13時からの同館での上映終了後、宮武さんは舞台あいさつした。

 宮武さんは「1800人の女性経営者の会『エメラルド倶楽部』の代表理事を務める菅原智美さんから、自分たちの宝物として歴史に残るような映画を作りたいと言ってくれたことがきっかけ」と振り返る。「地元の人たちと一緒になってリアルな生き方を盛り込んで作った『JAZZ爺MEN』が私の映画作りの原点だった」とも。

 同作品は「香り」がテーマ。「魔女」と呼ばれる白石弥生(黒木瞳さん)が作る香水の香りが、夢に挫折し将来への希望を見失った若い女性・若林恵麻(えま=桜井日奈子さん)ら登場人物の未来を切り開いていくシンデレラストーリー。

 「映画はとりわけエネルギーが必要。映像業界にとどまらない人々と出会うことで、新しい力をもらえて、化学反応が生まれた」と宮武さん。「両親は映画が大好きで、父親らに小さい頃から映画館に連れて行ってもらっていたことで、映画が身近な存在だった。今回の企画が立ち上がったのは約2年前。黒木さんとはNHKのドラマで出会った」と振り返る。

 宮武さんは「『JAZZ爺MEN』を経て、私の中に培われた映画への熱い魂がこの映画に引き継がれている。どなたが見ても、自分に当てはまる部分がきっとあると思う。『魔女さん』を演じる黒木さんが、『恵麻』という若いヒロインにさまざまなメッセージと香りを伝えていく。壁にぶつかったときにそれを乗り越えて、ポジティブにそれを捉えていく力を得られる作品にしたいという願いを込めて作った」と力を込める。「誰でも自分の中に才能や情熱がある。それを引き出して前を向いて生きることで、すてきな未来が切り開けると思う。日々の生きる糧にしてくれたら」とも。

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