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上里・神保原で「支え愛とおせっ会」活動開始 地域住民同士で支え合い

利用者(=依頼者)の自宅の庭で草むしりをする阿部祐司さん

利用者(=依頼者)の自宅の庭で草むしりをする阿部祐司さん

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 上里町の神保原小区域で、地域住民同士で支え合う組織「支え愛とおせっ会」が立ち上がって1カ月が経った。

上里町社会福祉協議会

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 同町社会福祉協議会神保原支部では2023年2月、日常生活の困りごとなどを把握するため、同区に住む18歳以上の人を対象に「地域支え合い活動に関する住民アンケート」を実施したところ、庭木の手入れ、家の中の修理、買い物、ごみ出しなどの手助けを「必要としている人」と「協力できる人」がたくさんいることが分かった。

 この結果を踏まえて、同支部から選ばれた10人で検討、話し合いを重ね、「住民同士の支え合いの仕組み」を作ろうということになった。会長に就任した高崎靖夫さんは「神保原小区域の住人に親しみを持ってもらえるよう、昔からある心地よいおせっかいを掘り起こし、お互いに支え合っていこうという思いを込め『支え愛とおせっ会』と名づけた」と話した。

 同会は、専門的技術を必要とせず、危険が伴わない軽易な作業等で、およそ1時間以内で終了する「生活支援サービス」をする活動を4月1日から始めた。活動拠点は同町立神保原小学校(上里町神保原町)2階の地域連携室で、相談の受け付けは毎週水曜と金曜の9時~12時。「利用者」は同サービスを受けたら「協力者」に30分ごとに200円支払う。

 同会は高崎会長はじめ、副会長の阿部祐司さんと新井悦子さん、7人のコーディネーターらで構成。交代で同室に待機し、依頼者からの電話に対応し、地域住民から成る協力者に伝える。高崎会長らは地域住民に「『協力者』として活動可能な曜日や時間帯を登録してほしい」と呼び掛ける。

 同町は、神保原小、賀美小、長幡小、七本木小、上里東小の5つの小学校区域に分けられている。賀美小区域では、2021年9月に「賀美安心サポートの会」が立ち上がり、町内で最も早く同様の組織がスタートしている。山下博一上里町長は「長幡小、七本木小、上里東小の3区域でも立ち上がってくれれば」と期待を寄せる。

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