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本庄の長泉寺、墓地の無料提供始めて10年 永代供養塔建立も

曹洞宗「大用山 長泉寺」

曹洞宗「大用山 長泉寺」

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 曹洞(そうとう)宗「大用山長泉寺」(本庄市児玉町高柳)が墓地の無料提供を始めて、5月で10年がたつ。

長泉寺の閑野徳満住職

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 同寺の境内には、推定樹齢650年以上とされる「骨波田(こつはた)の藤」が4月末から5月上旬にかけて見事な花を咲かせ、見物客が多数訪れる。

 閑野徳満(しずのとくまん)さんが父親から同寺の住職を引き継いだ十数年前、檀家(だんか)は196軒で、父親は中学教員をしながら住職をしていた。

 閑野さんは2014(平成26)年5月、「経済的に困窮する人にも永眠の場を用意したい」という思いから、墓地の無料提供を始めた。同寺の敷地は東京ドームとほぼ同じ約4万5000平方メートル。檀家は現在、約1200軒になった。

 閑野さんは「一人だけで後継者がいない人、夫婦だけで後継者がいない人など、全ての人が安心して収まれる場所を提供していきたい。もちろん、後継者がいる人も、普通の墓としても利用できる」と話す。「無料提供できる墓はまだ1700区画ある」とも。

 73センチ×73センチの墓地は無料で同寺が提供するが、墓石は個人で用意する必要がある。墓石を同寺を通じて用意する場合は16万1,000円で可能にした。閑野さんは「広い墓地でもそれに見合う墓を建ててくれるなら、広さにかかわらず無料で提供する」と話す。同寺では入檀(にゅうだん)料はかからない。入檀とは、寺の檀家になり、その寺を菩提(ぼだい)寺にすることをいう。墓地を無料で手にするための条件は同寺の檀家になることで、墓地の維持費は年間1,000円。現在、埼玉県だけでなく、東京都、千葉県、神奈川県、群馬県、長野県、茨城県、栃木県などに住む人が檀家になっている。

 同寺では、一度建てた墓を壊すことはなく、「墓じまい」などの際に発生する離檀料も不要。2008(平成20)年より「遺骨預かり」も行っており、本堂内に棚を設けて安置する。宗教、宗派を問わない。年1回、本堂で合同供養も行う。年間管理費8,000円が必要。

 同寺の境内に2013(平成25)年、墓を作るめどが立たない人や見守る人に負担をかけたくない人などのために「永代供養塔」も建立した。永代管理料は3万5,000円で、その後の管理費等は不要。

 閑野さんは「墓地不足は深刻な問題。私の寺の墓地は(墓石を除いて)全て無料。申込金や寄付金も必要ない。区画造成費も全て寺が負担する。石材店の紹介は可能だが指定も建立期限もない。全ての区画が東南を向いていて、平らで日当たりもよく、墓相学でも最高の向き」と話す。

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