本庄・児玉の長泉寺(本庄市児玉町高柳)境内にあり「骨波田(こつはた)の藤」と呼ばれているムラサキナガフジが現在、見頃を迎えている。
本堂前の両側に一対大きく広がって棚を作り、総棚面積2500平方メートル、花房は1~1.5メートル。白とピンク、濃い藤色、淡い藤色の4色の花が咲く。樹齢約650年といわれており、「骨波田の藤」は1959(昭和34)年に埼玉県指定の天然記念物になった。
閑野徳満住職は「先々代の頃から、遠方より長泉寺の藤を鑑賞するために多くの人が訪れてくれている」と振り返る。
同寺は曹洞宗。約550年前の室町時代に開かれた。同寺は修行道場といわれ、奥院が「修業の場」だったという。寺の所在地が「高柳字骨波田」という地名で、「骨波田」は、蝦夷討伐に向かう途中に立ち寄った坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が退治した大蛇の骨にまつわる伝説に由来するという。
入園料は300~600円(中学生以上)、小学生以下無料。「今は七~八分咲き。5月7日ごろまでが見頃かも」とも。
開園は開花状況次第だが、今年は5月上旬までを予定している。