ホームセンター大手の「カインズ」(本社=本庄市早稲田の杜1)が12月22日、東急不動産ホールディングスの連結子会社「東急ハンズ」(東京都新宿区)の発行済全株式の譲渡に係る株式譲渡契約を締結した。
「カインズ」の高家正行社長(左)と「東急ハンズ」の木村成一社長
2022年3月31日(予定)付けで、同社は東急ハンズを新たなDIY文化の共創に向けたパートナーとしてカインズグループに迎える予定。同社と東急ハンズは、「2社が持つ強みを組み合わせることで、新たな価値を提供したい」という。
カインズは1989(平成元)年3月、「いせや」(現、ベイシア)より分社独立し設立。2012(平成24)年10月、本部を本庄市の本庄早稲田駅近くに移転した。2015(平成26)年には200店舗を突破、2019年には設立30周年を迎えた。現在、28都道府県下に227店舗を展開するホームセンターチェーン。従業員数は1万3097人(2021年2月末時点)。ベイシアグループの中核企業。
本庄児玉郡市内には「カインズ本庄早稲田店」「カインズスーパーセンター上里本庄店」「カインズ児玉店」がある。カインズ本庄早稲田店は本部移転後の翌2013(平成25)年6月、ショッピングモール「ベイシアゲート本庄早稲田」内に「ベイシアワールドスポーツ本庄早稲田ゲート店」「ベイシアスーパーセンター本庄早稲田ゲート店」と共にオープンした。
吉田信解本庄市長は「本社のある地元市長として大変うれしい。今後、カインズと東急ハンズ、それぞれの長所を生かして、素晴らしい事業が展開されることを期待している」と話す。「ニュースでは『カインズ(埼玉県本庄市)』と必ず記載されるので、本庄市の名も全国にPRされる」と期待を込める。
東急ハンズは1976(昭和51)年8月設立。「東急ハンズ」63店、「ハンズビー」20店、「プラグスマーケット」3店から成る「住まいと住生活・手づくり関連商品の総合専門小売業」。従業員数は2469人(2021年4月時点)。