本庄でコミュニティーFM放送局の開局を目指す「ほんじょうFM」(本庄市朝日町1)のイメージキャラクターに歌手のTAON(タオン)さんが就任し、市民株主になることを呼び掛けている。
埼玉グランドホテル本庄の屋上から市内を眺める「ほんじょうFM」の坂上幸規社長と「埼玉グランドホテル本庄」の高橋大介常務
音楽芸能事務所「KKTOWN」に所属するTAONさんは県内を中心に活動しており、本庄ケーブルテレビでは月1回、音楽情報番組「TAONの令和マンデープレミアム」のMCを担当。埼玉の魅力再発見映画「サクラ咲く」(今年1月公開)では主演を務めた。
坂上幸規(さかうえゆきのり)社長は23年間勤めていた本庄市職員を今年3月31日付けで辞し、4月10日に「株式会社ほんじょうFM」の法人登記を行った。
本庄市、上里町、美里町、神川町を対象エリアとして、地域情報や旬の話題を放送する予定。坂上社長は「タオンさんにはほんじょうFMのことをSNS等でどんどん発信してほしい」と期待を寄せるとともに、コミュニティーFMの未来に大きな可能性を感じているという。
同社では市民株主の募集を始めている。1株の発行価格は5万円。希望する法人・個人は所定の株式申込書を同社に提出。正式に株式を引き受ける場合、「株式引受承諾書」を提出する。
坂上社長は「コミュニティーFM放送局は全国に320局以上が開局してるが、多くの放送局が運営に苦労していると聞いている。当社は、開局以来18年間黒字経営を続けている放送局と連携して、そのノウハウを導入して安定経営を行いたい」と話す。
同社開局準備室の楠本奉喜室長は「コミュニティーFM放送局は本庄市民らの悲願だった。コミュニティーFMを通じて、新型コロナウイルス感染症が終息した後の日常生活が活気あるものになってほしい」と期待を寄せる。
TAONさんは「ほんじょうFMのイメージキャラクターとして、坂上社長の期待に応えられるように、まずは市民株主の募集に協力したい」と話す。
市民株主に関する詳細はホームページで確認できる。