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神川町地域おこし協力隊に29歳男性 梨農家で3年間栽培・販売技術学ぶ

神川町の地域おこし協力隊員に就任した塚越啓太さんと同隊での活動を修了し梨農家として独立した田口友理さんら(撮影場所=五十嵐梨園)

神川町の地域おこし協力隊員に就任した塚越啓太さんと同隊での活動を修了し梨農家として独立した田口友理さんら(撮影場所=五十嵐梨園)

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 桜沢晃神川町長は10月1日、塚越啓太さん(29)を同町の地域おこし協力隊員として委嘱した。

高栁博明梨園を訪れた「神川町地域おこし協力隊」新隊員の塚越啓太さんら

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 深谷市内に住んでいた塚越さんは深谷第一高校卒業後、埼玉県警察署員、比企広域消防署員などを経験。同町で新たに同隊員を募集していることをネットニュースで知り、家族と相談して応募を決めたという。

 「母の実家が農家で、幼少期から農業に携わる機会が多くあった。いつか農業をやってみたいという気持ちをずっと持っていた」と話していた塚越さん。「神川町の地域活性化にもつながる活動もできれば」とも。

 同町役場の町長公室で行われた委嘱式で、塚越さんは「自分一人の力は小さいが、周りの方々の協力を得ながら、大きな力にして神川町を盛り上げていきたい」と意欲を見せた。「町のイベントや行事にも積極的に参加したい」とも。桜沢町長は「(地域おこし協力隊で)神川町を選んでいただきありがたい。分からないこと、困ったことがあれば何でも相談してほしい」と話した。

 同町に住民票を異動し名実共に「神川町民」になった塚越さん。同町には神流(かんな)川の形成した豊かな扇状地が広がり、梨栽培に適したきれいな水と豊かな土壌が豊富にある。塚越さんは3年間かけて梨農家から栽培・販売技術を学び、梨生産者としての独立を目指す。活動初日、塚越さんは同町経済観光課の吉田拓二さんらと共に、高栁博明梨園(植竹)と五十嵐梨園(元阿保)を訪れ、入隊を報告した。

 9月30日に同隊を卒業し、翌日から梨農家として独立した田口友理さんは「住民の方々との距離が近いのも、実際に町に移住する協力隊ならでは。梨づくりやさまざまな活動を通して、積極的に神川町の一員になることを純粋に楽しんでほしい」とエールを送る。

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