本庄南小学校(本庄市栄3)の児童14人が2月16日、午後の「クラブ活動」の時間に、米大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手から寄付されたグローブを使って運動場で野球をした。
大谷選手が日本国内全ての小学校に、右利き用2つと左利き用1つの合計3つずつ寄贈したサイン入りグローブ。本庄市役所に昨年12月25日に届いたグローブ全てに「野球しようぜ」というメッセージカードが添えられていた。
同小では1月10日の3学期始業式で「大谷グローブ」を紹介し、その後、児童らが自由に触れられるように校長室に置いた。休み時間になると、児童らは校長室にやって来てグローブをはめたりしていた。グローブのはめ方を知らない子どもに、はめ方を知っている児童が優しく教えたり、エアーキャッチボールをしたりする様子を見守る岡村和美校長。「すり切れるまで使ってほしい」という大谷選手の願い通り、グローブを実際に使って、たくさんの子どもたちに野球の楽しさを体感してほしい」との思いから「クラブ活動」の時間に使うことを決めたという。
同小では年間9回のクラブ活動の時間を金曜日の第6校時に設定。小6児童にとって、小学校での最後のクラブ活動となった16日、「屋外球技クラブ」を担当する体育主任の筑井淳一教諭と同副主任の高橋大貴教諭は、大谷選手から寄付されたグローブを持って運動場に現れた。筑井教諭は「いよいよ今日が今年度最後のクラブ活動の時間。実はビッグサプライズがある」と話し、「大谷グローブを使って野球をしよう」と呼びかけた。児童から歓声が上がる中、「大谷選手の熱い思いが伝わるかな。憧れたら駄目なんだよね」とも。
準備体操の後、筑井教諭と高橋教諭がノックを行った。児童らは、大谷グローブを順番にはめて感触を確かめながら、「速いボールで」「フライを打って」などと次々リクエスト。次に、バッティングティーに置いたボールを打つという小学生向けの特別ルールで野球の試合を行った。
クラブ活動終了後、クラブ長を務めた大迫湊輔(そうすけ)くんは「とても楽しかった」、岡芹裕理(ゆうり)くんは「大谷グルーブでボールをキャッチできて最高だった」と、それぞれ振り返った