「温泉道場」(ときがわ町)が経営する日帰り温泉「おふろcafe白寿の湯」(神川町渡瀬、TEL 0274-52-3771)が1月1日から、正月のイベントとして間伐材を活用した「100の年賀状風呂」を今年も始めた。
同施設の男女露天風呂には、新年の挨拶をしたためたヒノキの年賀状がそれぞれ50枚ずつ、合わせて100枚浮かぶ。
ヒノキの年賀状には、同社が本社を構える埼玉県ときがわ町産の間伐材を利用。同社の担当者は「ときがわ町は木材利用推進を積極的に行っている。間伐材を入浴木として使用することで、SDGsの目標のひとつである『陸の豊かさも守ろう』や地域の森林整備について、少しでも意識を向ける機会になれば」と話す。「近年ではメールやSNSが普及し、年賀状を出す習慣も薄れているが、古き良き日本の文化で、心も身体も温まってほしい」とも。
同施設の露天風呂には、茶褐色に濁った濃い泉質がまるで千枚田のような状態で堆積しているのが特徴。神流川の流れをくむ、この源泉はナトリウム・塩化物強塩泉で、地下750メートルの古生層から湧出している。
鎌田奈津実支配人は「スタッフがお客様に向けて書いたさまざまな種類の年賀状を露天風呂の湯船に浮かべている。今年は辰年。ぜひ手に取ってほしい」と話す。
同社は2011(平成23)年3月創業で、同施設の敷地内には埼玉県初となるサバの陸上養殖場がある。
同施設の営業時間は10時~23時。1月8日までの特別料金はホームページで確認できる。「年賀状風呂」は1月9日まで。