本庄市在住のフォトグラファーSakurakoさんが5月30日、「埼玉県広報アンバサダー」に就任した。
早稲田大学卒業後、都内の会社で働いていたSakurakoさんは2年ほど前、コロナ禍の影響で会社がフルリモートワークとなったため生まれ育った本庄に戻ってきた。旅行と写真が好きなSakurakoさんは「コロナ禍で撮影にも旅行にも行けなくなり悩んでいた時期に出合ったのが地元・本庄の風景だった」と振り返る。「駅前の商店街や車を少し走らせた場所にあるのどかな風景など、楽しい場所にたくさん出合うことで、地元の魅力にはまっていった」とも。
現在はフリーランスのフォトグラファーとして活動するSakurakoさん。「透明感のある雰囲気の写真」をモットーに、独自の作風を生かして本庄を拠点に埼玉県内や旅した地域の魅力を発信している。Sakurakoさんのインスタグラムには、「マリーゴールドの丘公園」「旧本庄商業銀行煉瓦倉庫」「若泉公園」「骨波田(こつはた)の藤」をはじめ、市内外の写真が並んでいる。現在のSNSの総フォロワーは3万人を超える。
Sakurakoさんは友人から誘われたのをきっかけに「写真を通して地元の魅力を発信する活動を行っているので、より多くの人に埼玉の良さを発信していきたい」と思い、県の広報アンバサダーへの応募を決めたと話す。
埼玉県県民生活部広報課長の関根良和(よしかず)さんは「これまで、広報紙やテレビ・ラジオ、ホームページ、LINEなど、さまざまな広報媒体を活用してきたが、若者には県の広報に触れる機会が少ないという現状がある。インスタグラムで若者の興味を引く、県に関する投稿を行っていただける方々を、本年度から新たに『埼玉県広報アンバサダー』として任命することにした」と話す。
Sakurakoさんは「埼玉県の魅力を『透明感のある世界観』でプロモーションしていきたい」と意気込む。「まだ注目されきっていない魅力的なスポットを新しい旅プランとして提案してみたい」とも。
関根さんは「自由な発想で県の観光スポットやグルメなどを発信していただくことで、県内外の多くの方々に埼玉の魅力をPRしていただきたい」と期待を寄せる。「堅いイメージを持たれがちな県の取り組みについても、若者が見たい・知りたいと思う視点で取材・発信してほしい」とも。
今回、Sakurakoさんと共に、「さいぼん」さん、「にーしゃ」さん、「nabecam」さんと「chihiro」さん、「まん吉」さん、「二木蒼生」さんが県広報アンバサダーに就任した。6組の県広報アンバサダーは月1回以上、県の魅力になる投稿や県の広報活動へのアドバイスを行う。県公式インスタグラムとのタイアップ投稿も予定。任期は2024年3月31日まで。