本庄市内に拠点を置く音楽芸能プロダクション「K・K TOWN(ケイ・ケイ タウン)」(本庄市下野堂)が4月1日、「オンライン学習館SAKURA」を立ち上げた。
同プロは昨年7月設立。1月には本庄商工会議所の狩野輝昭会頭から「情報発信活動を積極的に行い、オリジナルソングで人々に活力を与え地域の魅力向上に多大な貢献をした」として「生き生き賞」を受賞。
同プロ所属の歌手タオンさんは1月に開かれた「上里町成人式」にゲスト出演し、同町のマスコット「こむぎっち」をテーマにした歌「幸せの種を蒔こうよ~こむぎっちソング~」を披露。同プロが約1年かけて製作した地域映画「サクラ咲く」を1月9日、ユナイテッド・シネマ ウニクス上里で上映した。
社長の加藤貴博さんは「地域の祭りなどでも所属歌手に歌う機会をいただけて最高の令和元年だった。しかし2月以降、新型コロナウイルス感染症は短期間に全世界に広がりを見せており、収束の兆しが見えない状況。学校の休校延長も議論されている中、イベント活動を自粛する日々が続いている」と話す。
「プロダクションを維持していくために、映画製作やライブイベントなどを企画運営する『音楽芸能部門』とは別に、未来の力となる人材を育てたいという思いから、音楽、語学、学校授業の支援、エンタメの「4分野の教育」を行う部門を新設することを決めた」と加藤さん。「SAKURA」という言葉には『桜咲く』という意味に加えて、『S=Satisfied、A=Active、K=Kind、U=Useful、R=Rapid、A=Attentive』という意味を込めた」という。
「音楽教育」ではフルートとボイトレ、「語学教育」では英語と韓国語、そして「学校の授業を支援する教育」では、中学生を対象にした補習授業、受験対策(中学受験生も対応)指導。「エンタメ教育」としては「マジック入門コース」などを予定しており、今後、講座を増やすという。
いずれの教育もオンライン会議システム「ZOOM(ズーム)」を用いる。「音楽教育」「語学教育」は同プロ所属タレント、中学生(中学受験生を含む)を対象にした学習指導では現役塾講師、「エンタメ教育」は加藤さんが担当する。
加藤さんは「アーティスト本来の能力を発揮する機会が激減している今、所属タレントには少しでも活動の場を用意したい。無観客ライブをユーチューブで配信するなど、さまざまな工夫をして少しでも所属タレントに活動の場を提供したい」と話す。
「受講を希望する一人一人の目標の『桜咲く』を手伝いたい。世の中に学習ツールはあふれている。オンライン講師はエンターテイナーとして、知識だけでなく、わくわく感や喜び、満足感を体感してもらえるタレントであることが必要不可欠」と話す。「音楽芸能プロの特性を最大限に生かし、講師として最高のパフォーマンスができるよう全力でサポートしたい」とも。
受講費はオープニング特別料金として、4月末受け付け分まで60分3,500円(税別)。