本庄市立本庄西小学校(本庄市千代田4)の3年生児童43人が9月30日、「総合的な学習」の時間に「伝統行事を学ぼう」というテーマで、本庄まつりのおはやしを体験した。
本庄西小の特別授業で、おはやしを指導する「おはやし委員」と小3児童ら
同校体育館で行った特別授業には、同小校区の宮本町、泉町、上町、照若町、七軒町、仲町の6町会からおはやしを指導する「おはやし委員」らが駆けつけた。2019年に初めて行った特別授業だったが、翌年から4年間はコロナ禍で中止になり、今回が2回目の開催となった。
最初に全体説明を行った宮本町の富田雅寿さんは「現在、旧本庄市内に山車は10基あり、そのうち6基が本庄西小学校区の町会にある」と話した。「指導に駆けつけたメンバーの約8割が本庄西小の卒業生」とも。
おはやしは町会ごとに異なる。6町会それぞれが見本演奏を行った後、児童らは6グループに分かれて、6町会それぞれのブースでおはやしを体験。最後のブースでお披露目演奏した。
金鑚(かなさな)神社(千代田3)の大祭として、毎年11月2日・3日に行われる「本庄まつり」。金箔(きんぱく)や漆彩色で仕上げられた見事な彫刻や精巧な彫金、華麗な文様の緞帳(どんちょう)が飾られた山車に乗った子どもらが奏でる優雅なおはやしの音色が、独特の祭り情緒を醸し出すという。「桃太郎、神功皇后、日本武尊、加藤清正などの人形をのせた絢爛(けんらん)豪華な山車が晩秋の中山道を巡行する様は、まさに時代絵巻そのもの」とも。
富田さんらは「今年の本庄まつりで、多くの小学生におはやしを奏でてほしい」と参加を呼びかける。