「ミス・ワールド・ジャパン2024」のファイナリストらが8月22日、「昭和西川羽毛製造」(本庄市下野堂)を訪れ、工場を見学した。
同社は寝具メーカー「昭和西川」の100%子会社で、今年4月、羽毛布団リフォーム専用工場を新設した。同社は、羽毛布団で使っていた羽毛を洗浄し再生することで機能を回復させ「再生羽毛」として生まれ変わらせることで、「SDGs(12=つくる責任、つかう責任)」達成などに積極的に取り組んでいる。
ミス・ワールド・ジャパン(東京都港区)は8月2日、32人のファイナリストを発表。SDGsの学習の一環で同工場を訪れたファイナリストは、高校2年で16才の三戸舞さん(兵庫県宝塚市出身)、大学生の菊池真由さん(茨城県桜川市出身)、同コンテストに6回目の挑戦をする若林優美果さん(石川県白山市出身)ら17人と、同2023の日本代表・根岸茉矢(まや)さん(さいたま市出身)ら。「ミス・ワールド」は、世界3大コンテストの中で最も歴史が長く、参加国は世界最多。1951(昭和26)年に英ロンドンで1回目が開催された。現在では131の国と地域で代表が選出されている。
一行は、昭和西川MD本部の河合重宏執行役員から羽毛についての説明を受けた後、工場内で羽毛布団の再生過程を見学した。
酒井綾香さんは「普段、睡眠時間を削ってしまうことが多く、自分の睡眠に向き合う時間がなかったが、手作業で作業している過程を見て、寝具について自分に合うものを探したいと思った」、2024埼玉準代表の武田美乃理さんは「(工場には)外国出身の人もいて、多様な人が働ける環境(だと感じた)。秩父の実家には、たくさん羽毛布団があるので、こちらの工場で、リサイクルしてもらいたい」、辻井采々良さんは「羽毛布団は100羽の鳥からできていることを知り、改めて『ありがとう』という気持ちで使いたい」、2023日本代表の根岸さんは「私たちも『ミス・ワールド・ジャパン』として、SDGsの取り組みを、さらに発信していきたい」と、それぞれ話す。
日本大会は10月2日、東京都千代田区内で開かれ、「2024日本代表」が決まる。