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埼玉県知事、神川に本社移転30年の「ヤマキ醸造」訪問 もろみ蔵見学も

「ヤマキ醸造」のもろみ蔵で、発酵を促すために櫂棒(かいぼう)を使った櫂入れを体験する大野元裕埼玉県知事

「ヤマキ醸造」のもろみ蔵で、発酵を促すために櫂棒(かいぼう)を使った櫂入れを体験する大野元裕埼玉県知事

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 大野元裕埼玉県知事が8月9日、神川に本社を移転して9月で30年になる「ヤマキ醸造」(神川町下阿久原)を訪れた。

大野元裕埼玉県知事から、県マスコット「コバトン」を受け取るヤマキ醸造の木谷善光社長(5代目蔵主)

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 同社は今年2月、「彩の国埼玉環境大賞」を受賞した。同賞は、SDGsや脱炭素・循環型社会の実現につながる優れた取り組みを実施している個人・団体・事業者を表彰するもので、農業生産法人を組織し、環境循環型農業の実践や普及活動、食品ロスの削減などに取り組む同社の姿勢が評価された。

 1902(明治35)年、初代木谷傳次郎が群馬県吉井町で「木谷製麹所」としてみそ・しょうゆの製造を始めたのが始まり。1954(昭和29)年5月には、3代目木谷三喜男が本庄市内に合資会社「木谷醸造」を設立、1974(昭和49)年1月に「ヤマキ醸造」が誕生し、「御用蔵」ブランドを発表した。1994(平成6)年9月、神泉村(現、神川町)にみそ・しょうゆ蔵を新設し、本社を移転、工場直売店「籾庵」の営業も始めた。

 同社取締役で、グループ会社「神泉(かみいずみ)」の社長を務める木谷佳恵(かえ)さんは「『守る自然 残す自然』という理念の下、神川町で本社・工場を持つことで理想のものづくりができている」と大野知事に話した。

 同社で造るしょうゆは、国産大豆、小麦、天日塩、神泉の「名水」を用いて、昔ながらの製法で時間をかけて発酵・熟成させ、香り・うまみを醸しているという。大野知事らは、天然醸造で造っているしょうゆのもろみ蔵などを見学した。

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