本庄市は7月25日、お笑い芸人のアンゴラ村長さんとパラアスリートの岩田朋之さんに「広報観光大使」の委嘱状を交付した。
本庄市マスコット「はにぽん」と記念動画を撮影する同市広報観光大使と市長
アンゴラ村長さんは同市出身。「キングオブコント2017」でスーパー3助さんとのコンビ「にゃんこスター」として、「コンビ結成最短」「女性として初」「最年少」で決勝に進出し、準優勝した。縄跳びが得意で「2人で1本の縄跳びを30秒間に何回跳べるか」という競技で、71回というギネス記録を持つ。
岩田さんは26歳のとき、病気の影響で視覚に障害を負った。その後、入学した筑波技術大学でロービジョンフットサルに出合う。2015(平成27)年、ロービジョンフットサル日本代表の主将として世界選手権に出場。障害者スポーツの環境充実を目指し2017(平成29)年、筑波大学大学院に進学。在学中にCASOLUA(現、所属)を立ち上げ、ロービジョン児のサッカー指導を始めた。2019年に日本サッカー協会に就職し、現在、ダイバーシティー推進を担当。2021年には、市内で東京2020オリンピックの聖火ランナーを務めた。
アンゴラ村長さんは「(生まれ育った)すてきな思い出のある本庄市で広報観光大使になれてうれしい。Xに7.8万人、インスタグラムに9.7万人、TikTokに38.6万人のフォロワーがいるので、(SNSで)本庄市を活気づけられる発信をしていきたい」と意欲を示した。
岩田さんは「本庄市は視覚障害の国学者、塙保己一先生の出身地。本庄早稲田駅前には銅像があり、市内には塙保己一記念館もある。塙先生に希望の光を感じた」と話す。「本庄市の皆さんの人柄が素晴らしく、(弱視である)私たちを心から歓迎してくれた。恩返しは聖火ランナーの一日だけで終わっていないと思っている」とも。
同市では6月26日にも、ラリードライバーの新井大輝(ひろき)さん、パラアスリートの小久保寛太さん、彫刻家のビクター・タンさんに「広報観光大使」の委嘱状を交付している。
任期は2025年9月30日まで。