本庄市は6月26日、同市役所で「本庄市広報観光大使就任式」を開いた。同市の「大使」は5人増えて9人になった。就任式には「新大使」3人が出席した。
既に同市の「大使」に就任しているのは、歌手の松川未樹さん、女優の黛英里佳さん、プロサッカー選手の内田航平さん、女優の井上小百合さん。今回、新たに、ラリードライバーの新井大輝(ひろき)さん、お笑い芸人のアンゴラ村長さん、パラアスリートの岩田朋之さんと小久保寛太さん、彫刻家のビクター・タンさんが就任した。
就任式に出席した、新井さん、小久保さん、ビクターさんの3人は、吉田信解本庄市長から委嘱状、たすき、はにぽんバッジを受け取った。
新井さんは本庄東高卒業で、20歳の時にラリーを始め、大学生の時にトヨタ自動車のドライバーオーディションに合格した。ラリーの本場フィンランドで、アジア圏のドライバーで初めてMVP賞を獲得。スバルへ移籍後、2020年に全日本ラリーチャンピオンを史上最年少で獲得している。
小久保さんは県立本庄特別支援学校卒業。同校教員で日本パラ陸上競技連盟強化委員の樋口進太郎さんの進言で、2017(平成29)年に走り幅跳びを始めた。2021年に行われた東京パラリンピックでは、自身が持つ日本記録を更新して4位入賞した。
ビクターさんは、24歳の時に病気の影響で視覚に障がいを負ったが、美術学校で陶芸や彫刻の創作に取り組んだ。空間にステンレスワイヤで描く、独自の作風を確立し、パリ、上海、シンガポールなどの公園などに設置する彫刻の分野で多彩な作品を発表している。
吉田信解本庄市長は「関係人口、簡単に言うと『本庄市のファン』を内外に増やしていくことがまちづくりの重要なポイント」と話し、「大使」の情報発信に期待を寄せた。