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本庄・銀座通りの社会実験で「次世代モビリティー」試走 来場者は試乗も

「次世代モビリティー」を製作した「カベミミデザインズ」の庄司拓郎さん(昨年11月23日)

「次世代モビリティー」を製作した「カベミミデザインズ」の庄司拓郎さん(昨年11月23日)

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 早稲田大学環境総合研究センター招聘(しょうへい)研究員の庄司拓郎さんらが3月10日、本庄・銀座通りで行われる「居心地の良いまちなか」に向けた社会実験で、次世代モビリティーの試走・試乗を行う。

本庄市の公用車「電気自動車」ekワゴン

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 昨年11月23日、本庄市が本庄駅北口周辺整備基本計画で「ウオーカブル推進道路」と位置付けている銀座通りに、街なかににぎわいをもたらす「人のための空間」と「車のための空間」のあり方を検証するため、未来の街なかをイメージした、歩車が共存した仮想空間を作った。庄司さんらはパーソナルモビリティー4台を、市は公用車(電気自動車)1台を路上に展示したが、歩行者の安全性を確保するため、走行させることができなかった。

 展示したモビリティーは免許不要で、時速6キロ以下で私有地や倉庫など限定で走行できる「Howdy ASSIST」と、免許不要で16歳以上で運転でき、時速6キロと時速20キロをスイッチで切り替えることができる「Howdy TRANS」の2機種。「Howdy TRANSは走行中に時速を切り替えることで、車両通行禁止の道路にも入れる」という。

 庄司さんは「個人で1台というのではなく、シェアモビリティーとしての普及を考えている」と話す。「四輪で屋根が付いている特定小型原動機付き自転車は全国で初めて」とも。

 庄司さんは東京農業大学第二高校卒業後、東北芸術工科大学芸術学部美術科に入学。同大卒業後、2009(平成21)年4月、国内自動車メーカーのデザイン部にデザイナーとして入社。9年間勤務した後に退職して、2018(平成30)年1月、出身地の本庄市で「カベミミデザインズ」を創業した。「開業当初の三輪車の開発がきっかけで、今の四輪車にたどり着いた」と振り返る。

 2022年4月、同センター招聘研究員に着任した庄司さんはパーソナルモビリティー開発に取り組み始めた。道路交通法の改正により、キックボード等「特定小型原動機付き自転車」の公道走行が2023年7月1日から可能になった。庄司さんは、IOC本庄早稲田ビジネスプラットフォーム(西富田)内に事務所を構え、神川町の工業団地内の「カベミミデザイン研究所」(神川町元原)で、次世代モビリティーの研究を進めている。

 昨年11月は車両展示のみだったが、3月10日、来場者は「北海亭本庄銀座店」(銀座3)駐車場内で試乗できる。道路でのデモンストレーション(試走)は庄司さんが行う予定。

 庄司さんは「次世代モビリティーがウオーカブルなまちづくりの役に立てたら」と期待を込める。

 開催時間は10時~16時。当日9時~17時は交通規制を行う。

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