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本庄・児玉の「けんかみこし」でぶつかり合い 4年ぶり

本庄・児玉の「八坂祭こだま夏祭り」での「けんかみこし」の様子

本庄・児玉の「八坂祭こだま夏祭り」での「けんかみこし」の様子

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 「八坂祭こだま夏祭り」が7月16日、本庄市児玉町内で「祭り復活元年」と称して4年ぶりに行われた。

本庄・児玉の「八坂祭こだま夏祭り」で鉢合わせした2基のみこし

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 「八坂の祇園(ぎおん)祭」と呼ばれる同祭りは、東石清水八幡神社(本庄市児玉町児玉)に祭られている八坂神社の祭り。

 当日、八幡神社前に勢ぞろいした9基のみこしを担ぐ男衆は、はんてん・鉢巻きに麻の襷(たすき)姿。同神社を出発したみこしは市街地を練り歩き、児玉駅入り口交差点では勇ましい若衆同士がぶつかり合った。「けんかみこし」と異名を取るみこし同士の組み合いでは、トンボと呼ばれるみこしの担ぎ棒を交差させ、荒々しく押し合う。みこしが傾く光景は同祭りの見どころの一つ。長青会、新誠会、昭和会、仲正会、新和会、連誠会、八千代会、誠交会、三島愛宕会の9基のみこしが渡御を行った。

 けんかみこしは、明治時代に1基しかなかった宮みこしを各町内で「早くよこせ」「まだまだ」とやり合いながら順番に担いでいたのが由来だという。「普段は神社にいる神様が、祭りのときだけ神社から出て、みこしに乗って町中にやって来て活気づけてくれる」とされている同祭りは、こだまの夏の風物詩となっている。

 見学に訪れた市内児玉地区在住の60代男性は「八坂祭で、にぎやかになった児玉の街を見て、コロナ禍前を思い出した」と話していた。

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