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上里町で「小中学生議会」 児童生徒と町長が意見交換、施設整備など話題に

上里町の町議会議場で着席する「小中学生議員」

上里町の町議会議場で着席する「小中学生議員」

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 上里町役場の議会議場で7月13日、同町立小学校の児童会長5人と同中学校生徒会役員10人が参加して、同町の現状や今後の課題について山下博一町長らと意見交換を行う「小中学生議会」が開催された。

上里町の「小・中学生議会」で提案・質問する上里北中の生徒会役員

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 冒頭、島田邦弘副町長が参加した15人の「小中学生議員」に「緊張しないで、いつもの自分を出してほしい。町長はじめ役場職員全員が皆さんの意見を心待ちにしていた」、山下町長は「『子育て支援日本一』を目指して町政を進めている。未来の上里町を担う皆さんと意見を交わす素晴らしい機会」と、それぞれ話した。

 上里北中学校生徒会長の吉田さんが提案した「青い防犯灯の導入」について、山下町長は、奈良県で実施された「青い防犯灯をつける運動」が犯罪発生率の低下につながったというデータに関心を持ち、同県の事例を含めて調査する意向を示した。

 上里北中生徒会役員からは「イルミネーションを使った企画の実施」「カフェや勉強スペースが一体となった施設の建設」などの提案が出され、山下町長が回答した。AIに関する質問については、斉藤雅男教育長が回答した。

 上里東小学校の児童会長は、同校の雨漏りの現状を報告。山下町長は早急に同校を視察すると約束した。

 賀美(かみ)小学校の児童会長からの「上里町の将来像」に関する質問に続き、上里中学校生徒会長の広瀬さんが「上里町は、私たちにどのような人間になってほしいと考えるか」と尋ねた。山下町長は「夢を持ち、目標に向かって頑張る人間」と話し、自身が行っている小学校での「夢教室」を振り返りながら、「困難があっても夢や目標があれば乗り越えられる」という信念を示した。

 斉藤教育長が「活発な意見交換が有意義で、各校から出た意見を、自分の学校をよりよい学校にするために役立ててほしい」と述べ、会を締めくくった。

 小中学生議会を終え、上里北中の佐々木さんは「町が私たち中学生の意見に耳を傾けてもらえてうれしい」と振り返り、同中教諭の島田颯人さんは「普段経験できないこと。貴重な経験をさせてもらえてありがたい。来年度も開催されるのであれば積極的に参加したい」と話す。

 小中学生議会・傍聴者の一人は「上里町の子育て支援や施設整備などに関する意見が交わされ有意義な時間に感じられた。子どもたちの声が少しでも町政に反映されたら」と期待を込める。

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