山下博一上里町長らが6月18日、町民に対して特殊詐欺の被害防止を呼びかけた。
同町では現在、オレオレ詐欺や還付金詐欺など、町民の財産をだまし取る「特殊詐欺」やその予兆電話が多発しているという。
埼玉県警察本部の生活安全部長、同参事官らと、上野文一区長会会長ら地元住民も参加して行われた18日の「留守番電話設定100%作戦」出発式で、山下町長は「町では、埼玉県警察本部・本庄警察署と連携し、特殊詐欺被害ゼロを目指した取り組みを行うことにした」と話し、「『自分は大丈夫』は危険のサイン。特殊詐欺は身近にある問題であることを意識し、地域一丸となって、犯罪のない、安全安心なまちづくりを行っていこう」と呼びかけた。
本庄署の高橋和十四(かずとし)署長は「(現在の)上里町は、犯人グループに狙われている危険な地域になっているので、『留守番電話設定100%作戦』と銘打った戸別訪問活動を実施することにした」と話した。「この作戦は特殊詐欺に対するワクチン」とも。.
同町では過去2年間、特殊詐欺の被害認知はなかったが、今年に入り4件(5月末時点)の被害が発生している。
出発式後、高橋署長を含め16人の警察官と共に参加者らは6班に分かれて戸別訪問を行い、対策の周知、浸透を図った。