ヒョウタンアートの普及に取り組む「ひょうたんアートクラブ」が現在、ウニクス上里（上里町七本木）1階の特設会場で新年の展示即売会を開いている。

ヒョウタンランプを出品している「ひょうたんアートクラブ」の久保竹治郎さん

　同クラブを主宰する島田雅行さんは群馬県内の高校の元教師で、「ひょうたんクラブ」を1979（昭和54）年に設立した。本庄市内などの畑でヒョウタンを栽培し、ヒョウタンを活用した工芸品の開発やひょうたんアートの指導を行ったりしている。

　島田さんは1982（昭和57）年、画家である父親の東行（とうこう）さんと奈良にスケッチの旅に出かけた際、土産物店で文字入りヒョウタンを見かけた。そのヒョウタンに絵付けをして玄関に飾ったところ、家を訪れた客が「面白い」と言い、褒めてくれるようになったのがきっかけだという。

　同クラブに所属し、約8年前から絵を描いている町内在住の久保竹治郎（たけじろう）さんは「13年ほど前、ウニクス上里での展示会を訪れて興味を持った」と振り返る。久保さんは今回、「ひょうたんランプ」などを出品している。

　島田さんらは原材料のヒョウタンを本庄市内などの畑で栽培し、毎年1000個ほどを育てている。収穫後、穴を開け水の中に沈めて中身を腐らせる。そして種など中身を取り出し、乾燥させるという一連の加工を約1カ月かけて行うという。

　同町在住の芸術家で音楽家のマックニール・ブライアントさんは「アトリエに飾りたい」と会場を訪れ、約190センチの長ヒョウタンで作った作品を購入した。

　島田さんは「コロナ禍でまだまだ後ろ向きになっているが、縁起がいいヒョウタンを飾って、みんなが幸せに、元気になってほしい」と話す。ワークショップ「ひょうたんお絵かき体験をしよう」（500円）への参加も呼びかける。

　営業時間は10時～16時。入場無料。1月22日まで。