国道17号本庄道路の新しい「神流川橋(かんながわばし)」(上里町勅使河原)で12月3日、国土交通省関東地方整備局大宮国道事務所が開通式典とセレモニーを開いた。
88年前の竣工で老朽化が進んでいた神流川橋(新しい「神流川橋」開通前)
旧神流川橋は1934(昭和9)年竣工。88年たち老朽化が進んでいたことから、架け替え工事を進めていた。新橋は全長729メートル。
国道17号は東京都中央区から新潟県新潟市までの延長約390キロの路線で、首都圏と北陸地方を結ぶ大動脈。本庄道路は、深谷市岡から群馬県高崎市新町までの延長13.1キロのバイパス。交通渋滞の緩和、事故対策、防災、震災対策等を目的として、2013(平成25)年11月23日、起工式が行われ工事に着手。9年の歳月が流れていた。今回、優先的に整備を進めていた神流川橋掛け替え区間について、暫定的に2車線で開通することになった。
式典で、国道17号(本庄道路)建設促進期成同盟会会長を務める吉田信解本庄市長は「新しい神流川橋の開通は、安全な通行が確保され、埼玉・群馬両県並びに沿線市町のさらなる発展となることを期待する」と話した。同副会長の山下博一同町長は「地元の悲願だった。日常的に朝晩交通渋滞を招き、交通事故も多発する現状だった。群馬県と埼玉県を結ぶ大動脈の道路であり、今後4車線化、さらには深谷までの開通を期待したい」と話した。小泉龍司代議士は「(今までの橋は)戦前の施工、日本の車の重量化が進む中で、よく耐えた橋だと思う」と話した。今後、旧橋は撤去、新橋は4車線化を予定している。
式典後に行われたセレモニーでは、はさみ入れ、くす玉開披に続き、渡り初めを行った。セレモニーでは、同町立上里中学校吹奏楽部が演奏を行った。同日15時、新橋が開通した。
11月26日には、こだま青年会議所が新橋開通を記念して「冬空に咲く笑顔の花火~地域発展の架け橋~」と題し、約1000発の花火を打ち上げた。