本庄市民文化会館(本庄市北堀)大ホールで11月19日、埼玉県立本庄高校創立100周年記念式典が行われた。当日は在校生、教職員、関係者合わせて1000人以上が出席し、100周年を祝った。
同校は1922(大正11)年4月、旧制県立本庄中学校として開校。県内で6番目だった。1948(昭和23)年4月、埼玉県立本庄高校として発足。1950(昭和25)年7月には本庄女子高校と統合、2013(平成25)年4月には本庄北高校と統合した。
式典の中で、同校の松本英和校長は「変化こそが通常である現在、能動的に生きつつ自らの幸福を築く人材の育成こそ教育に課せられた使命。誇るべきわが校の校歌は『われらは世界と共にあり』と締めくくられる。この精神を道しるべとして次の10年を進み、新たな100年の基盤を築いていく」と述べた。
大野元裕埼玉県知事の祝辞は代理出席の高柳三郎副知事が披露した。祝辞の中で、「未来を切り開いていくためには、創造性や柔軟性にあふれる若い皆さんの力が不可欠。これからも社会の変化に対応し、未来を切り開くことのできる人材が多数輩出されることを期待している」と述べた。
在校生を代表して生徒会副会長の高橋晴加さん(3年)は「今私たちは『伝統と躍進』という言葉を掲げ本庄高校での日々の活動に励んでいる。歴史ある校風、尊敬する先輩方、美しい自然、私たちは本庄高校の生徒であることを誇りに思っている。先輩方が培ってきたこの伝統をしっかりと受け継ぎ、また新たな歴史の一ページを100年目の本庄高校に刻めるよう精いっぱい努力していきたい」と抱負を述べた。
続いて行われたアトラクションでは吹奏楽部員らが演奏を行った。在校生の吹奏楽部員に加えて、同校卒業生、本庄北高校卒業生、全国の本庄高校OBが集まり、吹奏楽に関わった約110人が「第九Brass Rock」「We Are The World」「校歌メドレー(本庄中~本庄高等女学校~本庄北高~本庄高)」などに加え、アンコールの「ラブ・アンド・ピース・アンダー・グルーブ」を含め7曲を披露した。
式典に出席した同校1年の篠田夏鈴さんは「式典に出席し、改めて本庄高校の100年目に入学できたことをとても誇りに思った。この100年の歴史を経て今の本庄高校があるということを実感し、今後の高校生活をより充実したものにしていきたい」と話していた。