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埼玉・美里にダチョウ博物館 今秋開館に向け標本作り進む

ダチョウの骨格標本作りに取り組む吉野友子さん

ダチョウの骨格標本作りに取り組む吉野友子さん

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 埼玉・美里の「美里オーストリッチファーム」(美里町白石、TEL 0495-71-6838)が今秋の博物館オープンに向けて、骨格の標本作りなどを進めている。

「美里オーストリッチファーム」のダチョウのはく製

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 林屋コンクリート工業(東京都板橋区)が運営するオーストリッチ事業は今年20年目に入った。直売所内に今秋オープン予定の博物館には、剥製や骨格標本、卵殻などを展示する予定で、吉野友子さんらが準備を進めている。

 北海道の帯広畜産大学畜産学部卒業の吉野さんは同施設の飼養衛生管理者。大学卒業後、北海道の障がい者支援施設で障がい者乗馬の仕事に携わっていたが、2年ほど前、同社に転職した。

 同施設では、約1万坪の敷地でのびのびとダチョウを育てている。一羽一羽の育成状況に応じた自家配合飼料を給餌、地元農家からの新鮮な野菜や自家農場で栽培したアルファルファなども与えている。

 昨年春、博物館構想がスタート。10月に展示資料作りを始めた。吉野さんは「博物館開館に向け欠かせない標本作りだが、ダチョウに関する資料やデータが少なく手探り状態でのスタートだった」と振り返る。

 「ダチョウに特化した博物館は国内で聞いたことがない」と話す吉野さん。「持続可能な畜産業として認知されつつあるが、まだまだマイナーなものなのでダチョウ産業の地位向上を目指したい」と意欲を見せる。「ダチョウが私たちの生活にとってどれだけ有益なのかを伝えることができる施設にしたい。今月初め、クラウドファンディングも始めて協力を呼びかけている」とも。

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