埼玉・上里の上里菅原神社（上里町帯刀）で神職を務める梅林テチャナさんらが7月13日、大野元裕埼玉県知事を訪問して同町で育てたヒマワリを届けた。

開花した上里町長寄贈のヒマワリ

　同町のコミュニティ協議会は「ウクライナの国花であるヒマワリを育て、鮮やかな花を咲かせて、一日も早く平和が訪れてほしい」という思いから、希望する団体にヒマワリの種を無料配布した。

　ウクライナ出身のテチャナさんは大野知事に「2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵攻には本当に衝撃を受けた。日本ははっきりとロシアの行為を非難し、ウクライナ支援の立場を表明してくれた。日本で暮らす私には大変心強かった。祖国で暮らせなくなった避難民を受け入れてくれて心より感謝している」と話す一方、「7月になった今でもロシアの攻撃は止まらず、被害は拡大している」と不安も口にする。

　同神社の宮司の妻であるテチャナさんは、英語版とウクライナ語版の御朱印を頒布している。2月24日、「Stand With Ukraine（ウクライナと共に）」などと記した御朱印をSNSに投稿して、注目された。

　大野知事は「祖国を離れ日本に来られたウクライナ避難民の方が、政治的な惨事からひとまず退避し、安心して県内に滞在し、第二の祖国と感じることができるよう、引き続き、市町村はじめ、国や企業、関係団体等と連携し、寄り添った支援に取り組んでいきたい」と話す。

　開花したヒマワリは19日、県庁玄関に飾られた。山下博一上里町長は「上里の地で大きく成長したヒマワリに、ウクライナが平和になる願いを込めた。一日も早く平和な日常が訪れますように」と話す。