上里の商業施設「ウニクス上里」(上里町七本木)で11月28日、起業を目指す女性10人が「月3万円ビジネス」実践市でマルシェデビューした。
「月3万円ビジネス(略称「3ビズ」)」は、やりたいことや得意なことから自分らしい仕事を生み出し、地域にアクションを起こす新しい働き方だという。7月~10月、5回にわたり講座を開き、最終回となる11月28日、「地域イベントでビジネス実践」をテーマに、同施設内に一日限定で出店した。
同事業は「2021年度埼玉県企画提案事業」。出店した10人は、妊娠中の体をアート作品にする「Stroking hand~撫(な)でる手~」の「とよちゃん」、角が生えた帽子を販売する「つのつの」のはるるさん、農から育むコミュニティー「農楽家族」を運営するゆうちゃん、世界に一つだけの車検証ケースやカー雑貨を製造販売する「Car Waii」を運営するまさなちゃん、ざっくばらんに語り合う出会いの場を作る「平成生まれネットワーク 出逢いクリエーター」のぽんちゃん、天然酵母のパン店「ハチドリ」のみんみんさん、「アンサンブルを日常に」を合言葉にする「ハモリ屋」のけいこさん、「まるごと紹介リーフレット つむぎあい」のこだまちゃん、「あそび開放区 コケッコ」のりえちゃん、東秩父村の丘の上で星を読み明日を占う「星読みぐらし by 丘の上の白い魔女」のあゆちゃん。
本庄市から参加した「農楽家族」を運営する「金井農園」(本庄市宮戸)のゆうちゃんは「農家の嫁が立ち上がる。農園の野菜作りを手伝いながら自然の営みを体感し、食べ物を作れるローカルコミュニティーを育てる」ことが理念。「先代が40年くらい前に化学肥料をやめて有機肥料に移行した。地域の中での出会い、つながりを大切にして、農家と一般の人でいいコミュニティーを作りたい」と話す。「農家の仕事の助っ人をしながら、野菜作りのノウハウを学んだり、農を楽しむ人たちが集まったりする場にしたい。まずは畑に来て農体験をしてほしい」と参加を呼び掛ける。
上里商工会の村上洋美さんは「今回まずはやってみようということでやっているので、反省点は一緒に反省。いいところはブラッシュアップし、起業に向けて一歩一歩前に進んでほしい」と期待を込める。