本庄のNPO法人「エシカルプロジェクト」が11月14日、「エコショップひのすみか」(本庄市小島南2)で、規格外ナスを使った加工品の販売などを行う「LU LU LU市」を開催する。
同市は県内1位のナスの生産地で、児玉地区では「児玉なす」の生産が盛んだが、ナスの葉の影で傷ができてしまうという敏感な一面を持ち合わせている。規格外ナスは市場に売られることがない。
以前から食品ロスに関心があった渡辺美津子さんは、2019年の台風19号で壊滅的な被害を受けた長野県のリンゴ農家の惨状をニュースで見て、木から落ちて出荷できなくなったリンゴを使って菓子を作ろうと考え、直接リンゴ農家に電話して、それらのリンゴを買い取ったという。
そのことがきっかけで、「フードロスを救済活動として、規格外野菜や被災地の食材を受け入れ、加工商品の製造販売を行い、フードロスをテーマにしたイベントを行うことで、地域・コミュニティーを元気にし、地域経済の活性化に寄与すること」を目的とした同NPOを今年8月に設立し、渡辺さんが代表理事に就いた。
当日は、「万能調味料 茄子味噌(なすみそ)」や食べるラー油をベースに干しナスが入った「かける麻婆(まーぼー)茄子」(以上580円)、鍋さえあれば調理可能で災害時でも栄養を摂取できる備蓄食品「カレーリゾット」や「カレーパスタ」(以上756円)、薫製しょうゆにかつお節、アーモンド、ゴマ、干しナスが入った「燻製醤油(くんせいしょうゆ)のおかかふりかけ」(324円)などを用意。近隣の障がい者施設で焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を使いドリンクやおやつを提供しながら「SDGsミニショップ」として販売イベントを行う。
渡辺さんは「会場では、コーヒーを飲みながら、ゆっくり音楽を聴いて過ごしてほしい」と話す。「マスク着用、アルコール消毒、ソーシャルディスタンスの確保など万全の感染症対策を取って楽しんでほしい」とも。
開催時間は11時~15時。