神川町の老舗すし店「菊鮨(きくずし)」が食事処「四季料理おおくぼ」(神川町植竹、TEL 0495-77-4676)に店名を変え、リニューアルオープンして間もなく2カ月になる。
大久保進さんが1979(昭和54)年に創業した同店。長男の聡史(さとし)さんは「東日本大震災が起きた2011(平成23)年3月、自粛ムードになり、宴会が全て無くなり売り上げが一気にダウンした際、店のスタイルを変えようと初めて家族で話し合った」と振り返る。「当時の埼玉県知事が震災翌月の記者会見で、『日本を委縮させないこと。それが復興への力につながる』と話し、なるべく平常の生活に戻すように呼び掛けてくれたので頑張ることができた」とも。
高校卒業後、専門学校に1年間通った後、24歳まで都内の飲食店で修業を積んだという聡史さんは「初めての緊急事態宣言が出される直前、町内でいち早くテークアウトを始めた」と話す。今年に入って1月~6月、「神川町プレミアム付き商品券」も発行されたりして売り上げは順調だったが、それ以降、反動が大きかったので、店のリニューアルを家族で話し合って決めたという。
「高級感を無くし親しみやすい店にしたい」と考えた聡史さんらは7月末でいったん閉店。約1カ月かけて店内をリニューアルし、店名を「四季料理おおくぼ」にして8月3日に営業を再開した。聡史さんが調理を担当し、妻の真希さんらが接客を担当。すし担当は店主の進さん。聡史さんは「大久保さんのところに食事に行こう」という感覚で来店してほしいと呼び掛ける。
平日の11時~14時限定のランチセットは「から揚げセット」(800円)、「たれカツ丼セット」(900円)、「牛ステーキ丼セット」(1,600円)、「にぎりずしセット」(850円)、「海鮮親子丼セット」(1,100円)など。コーヒーまたはウーロン茶付き。水曜のランチタイムは「レディースデー」として、女性限定でランチセットにケーキが付くという。
営業時間は、ランチ=11時~14時、ディナー=17時~22時(緊急事態宣言期間中のため、現在は20時まで)。月曜定休。