「神川・上里 梨PR隊」7人が9月1日、神川町役場からオンラインで大野元裕埼玉県知事を表敬訪問した。
神川町と上里町は梨の産地。「幸水」をはじめ「彩玉(さいぎょく)」「豊水」「あきづき」「新高(にいたか)」「新興(しんこう)」と、さまざまな種類がある。
「明治時代に始まった梨栽培は、ピーク時は120農家、66ヘクタールの栽培面積があったが、今では生産者の高齢化、後継者不足で年々梨の樹が消えていき、ピーク時の3分の1程度まで減少しており、上里町でも同様」だという。
そうした状況を危惧した若手生産者が立ち上がり、7月、「梨PR隊」を結成した。隊員は相川崇樹隊長はじめ総勢7人。他地域から移り住み「地域おこし協力隊」として活動してきた人や現在活動している人もメンバーとなっている。ネットやSNSを活用して地域活性化に取り組んでおり、8月27日には神川と上里の梨の対決イベントを行った。今回企画したのがオンラインによる埼玉県知事表敬訪問。
採れたての梨を実食した大野知事は「豊潤で水分が多くてあふれそう」と話した。「今年は大変苦労された年だと聞いているが、皆さんの苦労がしっかりと詰まったおいしい梨を頂けた。ぜひ挑戦的な取り組みを続けてほしい。県はやる気のあるところをしっかり後押ししようと考えている」とも。
相川隊長は「これから他の人がやっていないことにも、みんなでアイデアを出し合って取り組んでいきたい」と前を向く。