本庄警察署で8月11日、本庄地区警察官友の会の高橋福八会長が防犯機能付き電話機25台を寄贈した。
同署の担当署員は「管内に居住する高齢者世帯等に貸与して、併せて防犯指導を実施することで特殊詐欺や消費者被害を未然に防ぐとともに、防犯機能付き電話機の普及啓発を図りたい」と話す。
同署で行われた寄贈式で青木正人署長に目録を手渡した高橋会長は「老後の大事な資金として蓄えたのが、いとも簡単にとられてしまう訳なので、何とか事前に阻止できるように、友の会としては警察に協力し犯人逮捕に全力を挙げたい」と話す。
この電話機では、事前登録していない電話番号からかかると、電話をかけた側に「この通話は迷惑電話防止のために録音されます。ご了承ください」というアナウンスが流れる。受け手側が「安心応答モード」のボタンを押すと「安心応答モードになっています。あなたのお名前をおっしゃってください」というアナウンスが流れ、電話をかけてきた相手を確認したうえで受話器を取ることができる。
本庄市内在住の70代男性宅にこの電話機を設置した生活安全課の署員は「振り込め詐欺が発生するとき、被害に遭うのは、自宅で電話を受けてからいろいろなやりとりをしてだまされてしまうというケースが非常に多い。この電話機をフル活用して防犯意識を高めてほしい」と話す。貸し出し期間は原則3カ月間。
同署の管轄である旧本庄市と上里町で今年1月から7月末日までに9件の振り込め詐欺が発生している(昨年は年間14件)。