本庄市立北泉小学校(本庄市北泉)で5月23日、岡村和美校長が中心となってプールの底に絵を描いた。
岡村校長は美術の教員として、本庄市内の中学校で長年教壇に立ち、小学校教頭を経て昨年4月、同小校長として赴任した。芸術を通じた学校運営を行っており、校内には絵などの展示物が数多く見受けられる。岡村校長自ら図工の授業を行うこともあり、美術関連のコンテストで児童が表彰されることも多い。
プール開きのセレモニーを6月4日に控え、岡村校長はプール底にカニやタコなどの絵を描くことを決意。図工担当の教員や一部の児童も加わり、一日で仕上げた。
同校の学校運営協議会長で、埼玉県教育委員会からスクールガードリーダーを委嘱されている斉藤一英(かずひで)さんは同校卒業生。プールに描かれた絵を見に来た斉藤さんは「地元で会社を経営しているが、小学生のころ、プールで金魚のつかみ取りやキャンプファイヤーをやったのが懐かしい」と当時を振り返る。
岡村校長は「潜れない、顔もつけられない低学年の児童にプールに描かれた絵を見て楽しみながら水に慣らさせることができるので教育的効果がある」と話す。「子どもたちが楽しみにしている時間をできる限り確保してあげたいと思いつつも、今年の夏も暑くなることが予想されるので安全第一を考え、熱中症には十分注意していきたい」とも。
同校のプールは長さ25メートルで、6レーンある。深さは80~120センチ。