「第67回埼玉県美術展覧会(県展)」で、本庄第一高校(本庄市仁手)美術部が32年連続入選という大記録を達成した。
高校2年の森香那海(かなみ)さん(16)は洋画部門でテレビ埼玉賞を受賞した。森さんが水彩絵の具で描いた受賞作品のタイトルは「さざなみ」。
県立近代美術館(さいたま市浦和区)で6月21日まで開かれている同展は毎年5月から6月にかけて開催している県内最大の公募美術展で、通称「県展」と呼ばれる。日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門があり、15歳以上の県内在住、在勤、在学の人(中学生を除く)は誰でも出品できる。
審査評で、審査主任の山本耕造さんは、テレビ埼玉賞を受賞した森さんの作品について、「画面は、水面の描写を超えた不可思 議な世界を生み出している。それがとても魅力。石の配置、水紋の 描写が、巧まずしてアンバランスなバランス、意図を超えた画面の妙味、構成力を生み出している」と評している。
県展で受賞した森さんの作品をはじめ同校美術部員の作品は、本庄市武道館(本庄市小島6)で、「武道館さわやかライブ」が行われる7月2日に展示される。