本庄市内に拠点を置き芸能プロダクション「オフィスメランコリー」を運営する柴﨑商会(本庄市児玉町)が4月、芸能音楽スクール「メランコリー・ミュージック・アカデミー(MMA)」を開校した。
オフィスメランコリーの活動は、地元ガールズバンドのメンバー発掘オーディションからスタートした。2013年7月に行われた同オーディションにより選ばれたメンバーを中心に「TrAstメルヘン」を結成。同バンドの総合プロデュースを「憂or絶」さんが務めた。同バンドは、プロ野球独立リーグ球団「武蔵ヒートベアーズ」が本庄市民球場で試合を行う際、オープニングイベントとして歌を歌ったり始球式に登場したり、中高生を対象にしたパネルディスカッションに参加したりするなど、活動の幅を広げていった。その後、妹アイドルグループ「メラン娘」(現、meranko project)も結成した。
総合プロデューサーの「憂or絶」さんは短編映画の製作にも乗り出し、脚本、総監督を担当。「ジェリーポップデイズ」(2016年)、「クオリアの隣で」(2017年)を製作した。
同プロダクション所属メンバーの夏宮怜(れん)さんは「本格的に活動を始めて3カ月後にはソロで歌うことになりレコーディングを初めて経験した。学業と両立させながら、歌にダンスにMCに積極的にチャレンジしたい」と話す。
柴﨑商会は創業74年を数え、イセキ農機を中心とした農業機械の販売整備を行う。
若いころからバンド活動を行い芸能文化に関わってきた「憂or絶」こと柴﨑哲児社長は地域貢献事業として、2013年の「プロダクション事業部門」の立ち上げに続き、人材育成を目的に「学院事業」に乗り出すためMMAを開いた。
MMAでは8月11日、ウニクス上里(上里町七本木)で夏の文化音楽フェスティバル「CIRCLET OF CULTURE」を開催。さまざまな業種の出店者とともに、多様な文化の交流を通じて「音楽と人」「文化と人」の輪の形成を目的に企画した。MMA所属の生徒の「発表の場」にもなる。