今年3月で創業63周年を迎えた八木建設(本庄市中央2、TEL 0495-24-5252)が2月、木造2階建ての新社屋を建設した。
新社屋は木造建築で、鉄骨に比べても劣らない耐震性があり、柱のない広い空間を可能にした。1階には広い玄関と木製のカウンター。薪ストーブも設置。1階オフィスの窓は大きく日差しが入り込む。2階オフィスは天井の木材の木目が目に留まる。
同社は1955(昭和30)年創業。「本庄市市民活動交流センター(通称=はにぽんプラザ)」などの公共施設をはじめ、老人ホームや福祉施設、病院やクリニックなどの医療施設、保育園や幼稚園などの教育施設を建設してきた。
常務で一級建築士の八木雅之さんは「はにぽんプラザの建設では、設計案に対し、さまざまな角度から100カ所以上の修正提案をした」と話す。
本庄とその周辺は、夏は全国でもトップレベルに暑く、冬は群馬県からの赤城おろしで冷え込む地。2008年に本格的に進出した住宅市場でのコンセプトは「陽だまりの家」。太陽が多く入るよう、南側に大きな窓を設ける設計が特徴。国産の乾燥材を用い「暖かく涼しい住まい」を目指しているという。
八木常務は「当社の強みは、自社のデザインビルドで設計から積算、工事まで一貫して行えること。今後は、中大型木造建築に今以上に力を注ぎたい」と意気込む。