本庄市児玉文化会館(通称=セルディ、本庄市金屋)で、塙保己一(はなわ・ほきいち)を楽しく学ぶ機会となる「ほきいち祭」が保己一の生誕日である5月5日、本庄で行われた。
盲目の国学者・塙保己一は1746年5月5日に生まれたことから、毎年5月5日に同イベントを開催しようという機運が高まり、竹並万吉実行委員長を始め地元有志で「ほきいち祭実行委員会」を発足した。
第1回ほきいち祭は「史跡巡り」「菓子まつり」をはじめ、保己一に関連したイベントを本庄市児玉文化会館(通称=セルディ、本庄市金屋)で行った。
主催挨拶では、主催者並びに来賓の挨拶が行われた。
■竹並万吉実行委員長
■本庄市 吉田信解市長
■埼玉県教育委員会 高田直芳教育長
■上田清司参議院議員
(NPO法人みらいウクライナ・アフガニスタン等難民支援基金 副理事長)
以下、来賓者。
埼玉県議会 斎藤邦明 議員
埼玉県議会 飯塚俊彦 議員
美里町 原田信次 町長
神川町 櫻澤 晃 町長
上里町 山下博一 町長
本庄市教育委員会 下野戸陽子 教育長
美里町教育委員会 南 幹生 教育長
神川町教育委員会 福島慶治 教育長
上里町教育委員会 斎藤雅男 教育長
壇上では、今日の式典にかけつけた近隣のゆるきゃらたちが勢ぞろいした。
2021年「埼玉県誕生150周年」に合わせて、県内63市町村全てのご当地ソングを制作した、シンガーソングライターのタオンさんによるオンステージが披露された。
はじめにウクライナに経罠日常が戻ることを願って作られた曲、「ウクライナに栄光あれ、ウクライナとともに」が歌われた。
曲の演奏の後には、NPO法人みらいウクライナ・アフガニスタン等難民支援基金 副理事長を務める上田参議院議員の挨拶と共に、募金箱の紹介がされた。
続いて、各地のゆるきゃらと共にTAONさんによるご当地ソングの歌が披露された。
本庄市のご当地ソング「本庄のうた」 はにぽん
美里町のご当地ソング「ミムリンの歌」 ミムリン
神川町のご当地ソング「神川のなっちゃん」 神じい&なっちゃん
上里町のご当地ソング「幸せの種を蒔こうよ~こむぎっちソング~」 こむぎっち
深谷市のご当地ソング「心の故郷(ふるさと)深谷」 ふっかちゃん
次に、SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ制作の、「川口スキップシティ」の紹介が映像上映された。
SKIPシティは、2003年に埼玉県川口市にオープンした「さいたま新産業拠点」です。
全15ヘクタールのうち、5ヘクタールを占めるA街区に整備された行政施設と映像産業拠点施設によって構成され、年間10万人以上の人が利用されている。
埼玉県三偉人の一人である江戸時代の国学者、塙保己一は、盲目でありながらも驚異的な記憶力で「群書類従」を編纂した。それは今では一般的になったアーカイブの先駆けともいえる事業であった。塙保己一はどの様な人物で、なぜ「群書類従」の編纂を決意したのか、そしてその事業はどのように進められたのか、専門家のインタビューをもとに掘り下げた「塙保己一が遺したもの」の紹介動画が上映された。
児玉町の学童保育「ほがらか遊水館」と「むさし青麦館」の子ども達「ほがらかむさし子宝合唱隊」による合唱が発表された。
『笑う門には福来る』作詞/物部たいげん 作曲/今澤雅一
『日の本かるた』作詞/物部たいげん 作曲/井上晴比彦
『みんなの命を助け合う為に』作詞/物部たいげん 作曲/井上晴比彦
『みんなの大切な命』作詞/岡崎結彩 物部たいげん 作曲/井上晴比彦
『保己一先生日本を晃す(てらす)』作詞/物部たいげん 作曲/井上晴比彦
の5曲が披露された。
最後に、小学1年生から高校生までが演じる子ども群読劇「塙保己一物語」が披露された。
■群読劇オープニングで講談風に挨拶する 若月遥翔さん(本庄市立金屋小学校6年)
最後に、実行委員長の竹並万吉さんの挨拶を持ってホールでの式典は閉会した。
当日午前中より行われている「塙保己一史跡巡りスタンプラリー」では、塙保己一記念館(八幡山)で受け付けを済ませ、「順路の説明・地図」「塙保己一先生とこいのぼりの黄色の交通安全旗」を受け取る。参加者は、実相寺、塙保己一生家、龍清寺、塙保己一公園、御霊(ごれい)稲荷神社、検校面田(けんぎょうめんでん)の碑、「セルディ」と巡る。全行程は8キロ。
「セルディ」にゴールすると、参加者には「つみっこ」とアイス「ガリガリ君」を無料配布。
同施設内では、塙保己一に関する展示物の閲覧、書籍の販売、菓子の販売を行われた。工作室では、「ほきいちクッキー」「ほきいち粘土」「版木型絵馬」の制作体験も実施された。