本庄・児玉の曹洞宗・長泉寺(本庄市児玉町高柳)境内にあり、「骨波田(こつはた)の藤」と呼ばれているムラサキナガフジが現在、見頃を迎えている。
本堂前の両側に一対大きく広がって棚を作り、総棚面積は2500平方メートル、花房は1~1.5メートル。白とピンク、濃い藤色、淡い藤色の4色の花が咲く。樹齢約650年といわれ、1959(昭和34)年、埼玉県指定天然記念物になった。
住職の閑野徳満さんによると、同寺は約550年前の室町時代に開かれたが、藤棚はそれよりも100年前からあったという。寺の所在地は「高柳字骨波田」で、「骨波田」は、蝦夷討伐に向かう途中に立ち寄った坂上田村麻呂が退治した大蛇の骨にまつわる伝説に由来すると話す。
母と訪れていた本庄市在住の岡部友里子さんは「(長泉寺の藤が)大好きで毎年来ている。初めて来たのは子どもの頃。その頃は藤の花の良さは分かっていなかったが、今は本当にいい場所だと感じる」、桶川市在住の長川布由美さんは約10年前、近くのゴルフ場でラウンドした帰りに友人と偶然訪れたのをきっかけに来るようになったと振り返り、「すてきな香りを体にまとって帰りたい」とそれぞれ話す。
閑野さんは「確実に見頃が早まっていて、今年は大型連休前から見頃を迎えている。肥料や人件費の面で大変だが、毎年いい花を咲かせたい」と話す。
同寺を訪れていたコスプレイヤーの姐さんは「毎年、色とりどりの藤が咲いていて、とてもすてきな場所。フジを見に来ている人の迷惑にならないように気を付けながら撮影したい」、黎都(れいと)さんは「5年前から訪れている。好きなキャラクターのモチーフが藤。児玉千本桜で撮影したのがきっかけで、近くにある長泉寺を毎年訪れるようになった」とそれぞれ話す。
藤の花が咲く時期は、境内に入るための入園料(開花状況により変動)が必要となる。開園時間は8時~18時。開園期間は5月8日頃まで。