
上里町は5月22日、東日本高速道路関東支社高崎管理事務所、ネクスコ東日本エリアトラクトと観光・物産分野における連携協定を締結した。
関越道上り線「上里サービスエリア」商業施設利用のための出入口
同町は第5次総合振興計画後期基本計画で「観光・交流のまちづくりの推進」を基本目標の一つとして、魅力発信や地域活性化につながる施策を展開している。ネクスコ東日本グループは「地域をつなぎ 地域とつながり 未来につなげる」をキーワードに、高速道路事業やサービスエリア事業などを通じて、持続可能な社会の実現に取り組んでいる。
今回、観光振興や地域情報の発信に関すること、町産の農林水産物、加工品などの活用や販売に関すること、地産地消の推進に関すること、上里サービスエリアの環境整備や利用促進に関することなどについて連携した。
山下博一町長は「協定を通じて上里町の魅力がより広く発信され、地域の活性化が促進されることを期待したい。関越道上里サービスエリアは軽井沢や草津などの観光地と都心を結ぶ中間地点に位置し、埼玉県の北の玄関口。連携体制を強化することで、上里サービスエリアにおける観光・物産の情報発信拠点の機能を、より一層高めたい」と話した。
高崎管理事務所の都丸武樹所長は「上里サービスエリアは関越道と上信越道が交差する藤岡ジャンクションに近く、日々、地域内外からの利用客がさまざまな目的で利用している。今後、上里サービスエリアを通じて、地域とのつながりをますます大事にし、地域社会の発展に貢献するとともに管理運営に努めたい」と話した。
エリアトラクトの吉見秀夫社長は「サービスエリア、パーキングエリアで提供する地域の商材やメニューを通して、その地域を感じてもらえるように『地域のショーウインドー化』の取り組みを進めてきた。上里サービスエリアでは、2016(平成28)年4月に上り線を『ドラマチックエリア』としてリニューアルオープン、2023年11 月には下り線もリニューアルした。サービスエリア、パーキングエリアは高速道路利用者の休憩施設であると同時に、地域の核となる施設。上里町のまちづくりや地域の活性化にサービスエリアが主体的な役割を果たすよう新しいモデルを作っていきたい」と意欲を示した。
その後、同町地域活力創造課の岩崎賢二課長は、連携協定締結の概要、経緯などについて説明した。同町で、観光・物産分野に特化した連携協定は初めて。