
「グローバルソフトウェア本庄文化ホール(本庄市民文化会館)」(本庄市北堀)の敷地内にある「和食レストランえん」が2月11日、県立児玉高校と県立本庄特別支援学校とのコラボメニューを提供した。
子ども食堂の運営やネットワーク事業などを手がけるNPO法人「おおぞらネットワーク」代表理事の黒岩守さんが料理長を務める同店。当日は、「日替わりランチ」(700円)として50食を用意した。児玉高で育てた豚を使った豚肉と、本庄特別支援学校で育てたジャガイモ、白菜、大根を使った。
児玉高生物資源科で農業の教員を務める田村祐一さんは「最初は職員同士のつながりだった。その後、生徒も一緒に交流会に参加し、(高校生らが育てた食材を使った)料理を店で提供してもらえないかと(黒岩料理長に)提案し実現した」と振り返る。
豚などの動物を飼育する児玉高生物資源科2年の竹井瑞樹さんは「料理は大好き。将来、海洋動物に関係する仕事に就きたい」、大木悠雅さんは「動物が好きなので、将来は動物園の飼育員などに興味がある」と、それぞれ話した。「自分たちの育てた豚を食べに来てくれる人がこんなにいてうれしい」と口をそろえる。
友人らと来店した大藤(おおとう)玲子さんは「子ども食堂でつながりのある黒岩料理長から今回のコラボ企画を知った。とてもおいしい。豚肉も大好き」と話していた。
当日用意した50食は完売。黒岩さんは「食材が素晴らしく、料理のしがいがあった。お客さまが喜んでくれて何より」と振り返る。