こだま青年会議所・地域力向上委員会は11月17日、神川町中央公民館(神川町植竹)で「こだま防災フォーラム~未来につなぐ地域の防災~」を開く。
本庄・小島南自治会の「ふれあい防災訓練・健康フェア」で「こだま防災フォーラム」をPRするこだまJCメンバー
飯野昌彦委員長は「本庄市と児玉郡(上里町・神川町・美里町)は、今まで大きな災害が少なく安心して暮らせているため、災害への関心が高くなく、災害に対する備えや準備が不十分だと思われる」と話す。「特に若い世代や次世代を担う子どもたちが、防災減災の訓練に取り組む機会が少ないのでは」とも。
同イベントでは、地域で防災を主導する関係者に「災害が起こった際に、地域の子どもたちが率先して考え行動できるように、日頃から記憶に残る防災訓練する必要性を伝えること」を目的としている。
2011(平成23)年3月11日に起きた東日本大震災。2024年11月17日で5000日目を迎えることに合わせて開く同イベントでは、第1部で「危機対応人材育成研究所」の佐藤康雄さんが講演を行い、第2部で気象予報士・防災士の木原実さんを交えて、佐藤さん、同会議所の長沼克理事長らがパネルディスカッションを行う。
佐藤さんは、1971(昭和46)年に東京消防庁入庁。東日本大震災では、同庁の全1800部隊(1万8000人)の職員を統括した。福島第1原子力発電所の原子炉災害では、東京都緊急消防援助隊の総隊長として30隊(138人)の職員を率いて放水冷却作戦に臨み、炉心融溶の拡大を防いだ。飯野委員長らは「災害が起きた際の対応、さらには災害被害の低減などについて伝えてほしい」と話す。「防災検定協会」理事でもある木原さんには「参加者との対話や意見交換を通して、地域で起こりうる災害を意識し、災害に対しての理解を深めてくれる」と期待する、
飯野委員長らは「東日本大震災から5000日目になる節目の2024年11月17日、防災に関心のある地域住民やさまざまな団体と、地域の防災を考えたい」と参加を呼びかける。
開催時間は13時30分~15時45分。入場無料。定員200人。